2001/02/25
なんか、平日は暖かかったのに、今日は風強くて寒いッス。
でも、天気はイイ。
#昨日、雨だったから、地面は濡れてるけど・・・(-_-;)
今日は、午前中から222Eの玉川さんがウチに来ることになっている。
聞くところによると、玉川さんの車は今、5000rpmまでしか回らないらしい・・・
でも、今に始まった事ではなくて、もうかれこれ2年ぐらいは原因不明だったかと・・・(^_^;)
今まで、
・デスビキャップ
・デスビロータ
・IGコイル
・ECU
・点火プラグ
と交換を試してみて、もうセンサぐらいしかアヤシイところが無いって事で、私の物と交換してみて、原因を探ることになった。
5000rpmまでしか回らないといっても、レブリミットのような感じではなくて、5000rpmまでくると突然、燃焼しなくなる。
#点火してないのか燃料が出てないのか、両方なのか・・・は未調査。
この症状、乗ってると結構強力ッス。去年のGWに運転させてもらった時にも、スムースでパワフルなエンジンでカンドーしたのだけれど、5000rpmまで回すと、「ガツン」と思いっきり後ろから引っ張られるような減速感。
#というか、加速が「パタリ」となくなるのでそう感じるんだろうけど、タイヤが一瞬「キュッ」と鳴くぐらい強力。
これは、結構コワいっス。(^_^;)
で、5000rpmまでならば、正常に且つ、スムースにパワフルにエンジンは回る。症状が発生するのが5000rpmという点から、センサが怪しいとすれば、回転系のセンサかと。
#水温センサ、吸気温センサ、排気温センサ、スロポジセンサ、ノックセンサ、ならば5000rpmとは関係なく症状発生してもおかしくないハズ。
というわけで、相当するのは、カムシャフトセンサとクランクシャフトセンサ。
どちらも、磁気ピックアップタイプのセンサで、カムセンサは右バンクのタイベルスプロケットのあたりに、クランクセンサはクランクシャフトプーリーの下に、それぞれ付いている。
で、私の222SEのものと交換して試してみるのであった。なので、玉川さんが来る前に、外せる物は外しておく。
カムシャフトセンサの方が外しやすいので、まずはこちらから。
カムシャフトセンサは、エアクリーナからタービンまでの吸気パイプの下に隠れてボルトが外しにくいのだけれど、根性で外す。
#って言っても、2本の六角ボルトで固定されているだけなので、長めの六角レンチがあれば、いうほど根性は要りません。(^_^;)
カムシャフトセンサのコネクタは、右バンクの後ろあたりにあるので、これを抜いて、センサを取り外す。
次に、クランクシャフトセンサ。車の前にダンボールを敷いて、寝そべり、クランクシャフトセンサの形状を確認すると、
「おりょ?カムシャフトセンサと同じ形状ですな・・・こりゃ一緒の物だな・・・」
と思ったあたりで、玉川さんが到着。
早速、交換作業に入る。
先ずは、交換が楽なカムシャフトセンサから。
まだ、エンジンが熱いので、時折「あつっ」と発しながら交換作業をする玉川さん。軍手をすれば熱くは無いけれど、作業性が悪いですね。(^_^;)
玉川さんの車に付いていたカムシャフトセンサは、少なくとも見た目はマトモだった。
で、交換後、玉川さんは試運転に走りに行った。
その間、私は駐車場で「ポケタンっ」とタバコをふかす。(^_^;)
しばらくして、帰ってきた玉川さんの顔に笑みはない・・・
「(ダメだったらしい)・・・」
車を降りてきた玉川さん。開口一番「だめでした(^_^;)」と。
次に、クランクシャフトセンサを交換してみる。
前述の通り、カムシャフトセンサとクランクシャフトセンサは同じ物なので、私のクランクシャフトセンサは取り外さず、今交換して試したカムシャフトセンサを使う。
#いやぁ、カムと違ってクランクの方は、タイベルカバー外したりしなきゃなんないので、外すのが大変なんすよ。(^_^;)
というわけで、先ずは、今交換したカムシャフトセンサは元に戻して、クランクシャフトセンサを取り外す作業に二人で取りかかる。
玉川さんの車の前にダンボールを敷いて寝そべり。センサの固定ボルトを取り外すと・・・
「あれま、スゴイ調整の仕方ですな・・・」
ギャップを調整する為に、薄いプレートが何枚も挟んであった。(7枚ぐらいは挟んであったような)
で・・・ほのかな記憶を思い出してみると・・・
今から2年半近く前、私にとって悪夢だった1998年のMaseratiDayの直前。今回と同じように玉川さんが、車の調子の悪い部分を特定する為に、私のウチに来た。
その時は、4000rpmまでしか回らないという事で、ECUやらブーストソレノイドバルブやらデスビキャップやらを交換して試して見たのだけれど、結局、その場ではわからなくて、その後ショップに出して初めてデスビローターと判明したと聞いた。
で、その時、クランクシャフトセンサも話題にあがっていたのだった。なにか下から突き上げたように、センサの支えがほのかに歪んで、センサがプーリーにくっついてる状態になっていたのだ・・・(つまりギャップがゼロ(^_^;))
これも原因かもしれないということで、同時にショップに修正してもらった・・・・という薄い記憶。(^_^;)
で、現実に戻る。支えから外されたクランクシャフトセンサを見ると、表面にプーリーが擦った後があり、確かに2年前、ギャップがゼロだった事を物語っている。
とりあえず、私のセンサと交換してみる。元から付いてるクランクシャフトセンサを完全に取り外すのはタイベルカバーの裏側を通っている事もあって、あまりにめんどくさいので、コネクタだけ外して、交換して試すセンサの配線はタイベルカバーの外側を通して、ベルトにあたらないように注意して取り付けることとなった。
#元からついてるのセンサは、宙ブラりんのまま。(^_^;)
で、ズボラな私なら考えもしなかったのだけれど、ここで玉川さんが取り出したのはシネックスゲージ。
クランクシャフトセンサのギャップは、整備マニュアルによると、0.7mm〜1.1mmなのだそうな・・・で、規定内に収まるように、間のプレートの枚数を調整。
そして、調整作業の終わった玉川さんは、試運転に出て行った。
例によって、私はタバコをふかしつつ「ぽけたんっ」と待つ。
しばらくして帰ってきた玉川さんの顔には「笑みが」
「(直ったらしい)・・・」
車を降りてきた玉川さん。開口一番「直りました。(^_^)」と。
いやぁ、原因が判ってよかったよかった。
とりあえず原因も判って、キリもイイので、昼食休憩。
・・・・・
昼食後、元に戻す作業に入るが、
「もしかして、センサ自体が原因ではなくて、ギャップが原因だったんですかね?」
と二人の間で疑問が飛ぶ。それならそれで、部品代もかからなくてラッキーだ。
今ついてる私の222SEのセンサを外して、元に戻すが、その際、ギャップをちゃんと調整して取り付け。そして試運転。
「山口さんも、一緒にどうですか?」
というわけで、助手席に乗せてもらって試運転にでる。
比較的道幅の広い表通りにでてから、1速で徐々に回転をあげる玉川さん、5000rpmを超えてもまだ回っている。が前の車に追いついてしまった。
交差点を曲がって、前ががら空きなのを確認して、「こんどはレブまで」と・・・
「無事、回ってるようですね(^ー^)」
いやぁ、よかったよかった。にしてもセンサのギャップって重要なんですねぇ。勉強になりました。
えっ?私の車ですか? 私の車は今週なんにもイジっておりません。(^_^;)
#人様のネタでHP書くのも、なかなか心苦しい物がありますが・・・玉川さんには一応許可済みって事で。