1999/09/04

 先週、散々暑い思いをしたので、本格的にエアコンを何とかしたい。
 電動ファンがこまめに止まるのは、強制的に回るようにしても、エアコンの効きにあまり関係なかった。あとは何が考えられるだろう・・・

 冷房がかかっている時に、ヒーターも同時にかかっている、という事はないだろうか?
 でも、冷房にしている時に「ECON」にしても暖房は出てこないので、「これは無い」と思っていた。

 でもでもでも、もう他に考えつかない。(-_-;)

 ヒーターの熱源は、冷却水を室内に引き込んでその熱を利用する。ヒーターを使わないときは、冷却水が室内で熱源とならないように、循環を止めるバルブが付いている。このバルブがイカれると、暖房が効きっぱなしになる・・・と。

 マセの場合は、ヒーターと冷房のエバポレータは一体だったけれど、テーマは、冷房が後付けのようなので、ヒーターは別のところにあると思われる・・・

 「どこかな?」

 通常ならば、センターコンソールの奥地にあるものだけれど・・・
 どこにあるかわからない状態でバラしはじめるのも非効率なので、エンジンルームから探ってみる。

 熱源に冷却水を使用しているので、エンジンルームから室内に向かって、「入口」と「出口」の2本のちょっと太めのパイプが必ずあるはず。

 エンジンルームを探してみたところ、運転席の前あたりに、「らしい」パイプが2本室内に向かっていた。
 位置的にメーターパネルを外せば見えそうな位置だったので、早速メーターパネルの取り外しに入る。この作業は先日やっているので楽勝な事が判っている。
#学習効果。(^_^;)

 メーターパネル枠を固定している六角ネジ4本と、普通のプラスネジ2本を外して、枠を取り外す。続いて、ネジ2本で固定されているメーターユニットを取り外す・・・とは言っても、配線までは外さないので、とりあえずずらすだけ。

 メーターユニットをずらして、冷却水のパイプが入って来ていたあたりをライトで照らしてみると・・・

 「う〜む、見えん(-_-;)」

 ちょうど、風が通る太いパイプが手前にあって見えない。

 「もしかして、下から見えるかな?」

 と、運転席足元で、仰向けになって下からライトで照らしてみると、確かにパイプが入ってきているらしき辺りは見る事ができた、が・・・

 「こまったね、こりゃ・・・」

 パイプがあるらしき辺りには、カバーがかかっていて、パイプを目視する事はできなかった。(-_-;)
 どうやら、かなりバラさないと、冷却水を止めるバルブを拝む事はできなさそう・・・

 というわけで、バルブは断念。

 八方ふさがりになってしまった。

 と、ふと、メーターパネル枠を外したところを見てみると、なにやら汚れて回転する物が目についた。

 「なんでしょ?コレ」

 回転するハネの先には、なにやらセンサらしきものが付いている。確かマセにも同じような仕組みの物がルームミラー近くの屋根の内装に付いていた記憶がある。
#廃車にして、部品を剥がした時に見つけた。(^_^;)

 室内に向かってセンサが付いてるから、なにか室内の状態を検知するものだと思うのだけれど・・・不明・・・

 「もしかして、室内温度のセンサ?」

 汚れまくっているので、これのせいで室内温度が間違ってエアコンコントロールユニットに報告されているとしたら・・・

 なんか、一筋の光が見えたような気がしたので、張り切って、取り外し&掃除をして元に戻す。

 わくわくしつつ、エアコンON。(^_^;)

 が・・・

 「なんも、かわりまへん。(-_-;)」

 よく考えてみれば、設定温度を最低の「Lo」にしても涼しくないんだから室内温度が正しくコントロールユニットに伝わらなくても同じか・・・
#「一筋の光」は気のせいだったのねん。

 やっぱり、八方塞がりだ・・・
 なんとなく、呆然とエアコンをかけてみた・・・
 なにもイジってないのだから当然なんだけど・・・風はほのかに涼しい程度。(-_-;)

 「ところで、エバポレータの温度って何度になってるんだろう?」

 という疑問がわいた。
 月刊「自動車工学」なんかを読んでいると、通常エバポレータは0度ぐらいまで下がるらしい。
 もし私の車のエバポレータ温度が0度まで下がっていないとしたら・・・やっぱ、エキスパンションバルブの詰まりかなぁ・・・
 でも、そうでなくて、ちゃんと0度まで下がっているとしたら・・・風の出口までに熱源があって、せっかくの冷たい空気を暖めている事になる・・・

 問題は、そんな都合のイイ温度計を持っていない事・・・そもそも不要な温度計すら無いはず・・・(-_-;)

 一旦家に帰って、なかばあきらめつつ、カミさんに「不要な温度計ってウチにある?」と聞いてみると、昔、「パン」に使ってたのがあるという。\(^o^)/
#カミさんはパン作りが趣味。
#最近、デジタルの温度計を買ったから、アナログの古いやつはいらないらしい。

 この温度計は、パン生地に挿して温度を測る形状になっているので、私の用途に最適な格好をしている。なんてラッキー!

 駐車場に戻り、先日交換したエアコンフィルタの蓋を開けて、そこに温度計を挿しこんでエンジン&エアコンON。

 待つことしばらく・・・が、一向に温度は下がらない・・・35度ぐらいを示している・・・
#このときの気温は28度ぐらい。

 どうも温度計を差し込んだのが、エバポレータに空気が入る面のようなのと、エンジンルームの熱をモロにかぶっているようで、ダメ。(-_-;)

 エバポレータ温度の測定はあきらめて、室内の風の出口の温度を測る事にした。

 風の出口に温度計を挿しこんで、エアコンをオン。風量は1にセット。

 風の温度は、気温の28度から徐々に22度あたりまで下がったが・・・そこでコンプレッサが止まり、温度は上昇し始め、23度ぐらいでまたコンプレッサが動き出し温度が下がる・・・
 これの繰り返しになった・・・

 「こんどこそ希望の光か!!!」

が、ここでタイムアップ。すっかり夕方になってしまったので、夜じっくり原因を考えて、続きは明日作業するとしよう。