1999/08/15

 先日、エアコンフィルタを交換して、「エアコンの効き」を期待したのだけれど、残念ながら、あまり効果はなかった・・・(-_-;)

 スーパーオートバックスでは「ガスは満タン入っている」といわれているし・・・、私の腐った頭ではあと原因として考えられるのは、

 ・旧冷媒(フロン12)と新冷媒(フロン134)が混ざってる
 ・エキスパンションバルブが詰まってる

 ぐらいしか思いつかない・・・

 ただ、先週、MCOJの月例ミーティングがあって、テーマを格安で売っていただいたB氏と話をする機会があった。その時、エアコンの話をしたら、私のテーマの前のオーナーがガスを間違って新冷媒のフロン134を入れるなどという事は考えられないとのだった。

 それに、物の本によると、フロン134を注入するための「口」はフロン12とは違っていて、間違って注入できないようになっているらしい・・・

 となると・・・残りはエキスパンションバルブの目詰まりか・・・
#あぁ、高そうだなぁ・・・

 エキパンの交換はガスを回収したり注入したりと、自分ではできない作業があるため、修理にださなければならない・・・
 その前にもう一度冷静になって考え直してみる。

 とりあえず、エキパンが詰まっているとすると、自分ではできないので、これは考えない事にする。(^_^;)

 エアコンの仕組みは、コンプレッサで高温高圧になったガスが、ラジエタそばのコンデンサに入って、冷やされ液化、この液化された状態でフロンフィルタ(レシーバっていうみたいですね)を通って、水分やごみを取り除かれて、エキスパンションバルブへ。
 エキスパンションバルブは、室内で涼しい風の発生源となるエバポレータの手前についていて、エキパンを通ると液体が霧状になるらしい。
 霧状になったガスは、気化する際にエバポレータ内で周りの熱を奪う事で、私たちに冷え冷え感を与えてくれる。で、ガスはコンプレッサに戻る。

 コンデンサへの風量が弱いと、ガスが十分に液化されず冷えが弱いらしい・・・
 ・コンデンサのフィンが目詰まりしてないか要チェック
 ・電動ファンがちゃんとまわっているか要チェック

 エバポレータが汚れていると、冷えが悪いらしい・・・
 ・汚れをチェックチェック

 正常ならば、高圧側は触れないほど熱く、低圧側は普通ぐらいの温度らしい・・・

 さて、駐車場で、これらのことをチェック。
 まずは、コンデンサのフィン、
 フロントグリルを外して、見てみるが、キレイなもんです。2、3箇所小さい石が挟まっているけれど、問題外でしょう。
 次に電動ファン。

 前から疑問に思っていたのだけれど、私のテーマの電動ファンって、エアコン入れても、すぐに回りださない・・・しばらくすると回りだすのだけれど、すぐ止まる・・・これの繰り返し・・・
#水温が上がればもちろん、水温が下がるまで回りっぱなしになるのだけれど。
#普通、エアコン入れたら回りっぱなしになると思うんだけどなぁ・・・

 もしかして、これが原因?
 それに、風量も気になる・・・
#うぅ、ストロボ式の回転計が欲しい・・・

 とりあえず、電動ファンを外して、オーバーホールしてみますか・・・
 が・・・電動ファンはどうやら上2つ、下1つの計3つのボルトで固定されているようだが、下側の1つがパワステクーラーがじゃまして外すことができない・・・(-_-;)
 電動ファンOHの為に、パワステクーラーまで外すのはちょっと大変になってしまうので、とりあえずあきらめる事に・・・
 しょうがないので、電動ファンが回っているところに軽くスパナで打撃を与えるだけにしておいた。
#これだけでも、やらないよりマシでしょ。

 あと、エバポレータの汚れチェック・・・
 エバポレータは、室内のセンターコンソールの奥底にあるのが普通。見るためには、結構バラさないといけない。

 で、テーマのエバポレータはどこかな・・・と、ガスのパイプを追ってみると・・・
 コンプレッサからコンデンサにいって、戻ってきてフロンフィルタを通って・・・

 「あれっ?これってエキスパンションバルブだよね?」

 エバポレータの直前についているはずのエキパンが、エンジンルームから見えているのであった・・・
#いままで気が付かなかった。(^_^;)
となると、この下はもうエバポレータ・・・そういえば、たしかにこの前フィルタを交換した時、フィルタに隣接する金属フィンが見えていた・・・あれがエバポレータか・・・
 にしても、こんなエンジンルームに近いところ(というかエンジンルーム内(^_^;))にあって、熱はちゃんとカットされるのか?

 とりあえず、フィルタを外して、中をマグライトで照らしてみるが、汚れはそんなに無いように見える。

 エンジンをかけ、エアコンをかけてみる。
 フロンフィルタ手前の高圧パイプを触ってみると、確かに熱い・・・低圧パイプは熱くない・・・どうやら正常らしい・・・しばらくほかって置くと、エキスパンションバルブのまわりに水滴がついているのを発見。

 

 たしかに、がんばって冷やそうとはしている様子・・・
 室内に出てくる風もたしかに、暖かくはない・・・

 「やっぱ、電動ファンかなぁ・・・」

 というわけで、電動ファンを手動でまわせるスイッチの増設を決意。

 電動ファンのような大電流の流れる物に直接バッテリから配線してスイッチをつけるのは焼けそうで危険なので、電動ファンを動かしているリレーを探す。
 運転席左足元のヒューズボックスに何個かリレーがついているので、「これのうちのどれかだろ」と思って、リレーに手をあてつつ電動ファンが回りだすのを待ったが・・・
 電動ファンが回っても、「カチッ」というリレーはこの中には一つもなかった・・・(-_-;)

 「じゃぁ、エンジンルームかな?」

 と、エンジンルームの運転席そばにあるリレーの箱を開けて、そのリレーに手を当てつつ、電動ファンが回りだすのを待つ・・・が、
 これもハズレ。

 「どこじゃぁ〜(-_-;)」

 しょうがないので、とりあえず、運転席足元のヒューズボックスのあたりに頭をつっこんで、耳の神経を集中させて、電動ファンが回りだすのを待つ。

 「カチッ」

 確かに電動ファンが動き出す時、と止まる時に音がしている。が、どこかわからない、(-_-;)
 助手席の方のようにも聞こえるし、メータナセルのあたりのようにも聞こえる・・・音が小さいからヒューズボックスの周りではない事は確からしい・・・

 にしても、室内は暑い・・・(-_-;)

 助手席の方から聞こえたような気がするので、こんど、は助手席の足元をバラしてみる。
 オーディオアンプと何かのECUが隠れている蓋を外してみるが、やはりここにリレーは無い・・・
オーディオアンプを直した時に見た記憶がなかった・・・

 ちょっと、外すネジが多いのだけれど、しょうがないのでグローブボックスを外す。
 ネジは、グローブボックスの下から2本、中から4本とボルト1本を外すと、引っ張りだす事ができた。
#スポンジが結構強力で、かなり強引に引っ張りだしたけど・・・(^_^;)
 ここにも、リレーは見当たらなかった・・・(-_-;)
 グローブボックスを外した穴から、また耳に神経を集中して聞いてみるが・・・「カチッ」という音は、運転席側の方から聞こえる・・・(-_-;)
#ふぇ〜んヽ( ´ー`)丿

 こうなったらイジですな・・・なんとしても電動ファンのリレーを探す。
 今度は、メータパネルを外す。

 メータ枠を固定しているネジは、六角のネジ4本と、普通のネジ2本で固定されているようだったので、全て外してメータパネルの枠を外す。

 メータパネル自体は、2本のネジで固定されているようだったので、さらにこれも外す。
 するとそこには・・・

 「リレーは無い・・・(T_T)」

 が、アースの集合を発見。こんなところにもアース集合があったなんて・・・折角のチャンスなので、全て外して、磨いて、接点復活スプレーしておいた。

 またまた、メータを外した穴から耳に神経を集中・・・「カチッ」という音は、助手席の方から聞こえる・・・

 ということは・・・運転席と助手席の間ですな・・・

 エアコンパネルのユニットとカーステのユニットを外す。どちらも、カーステの蓋の上にあるネジ2本づつで固定されているだけのようで、これを外すとあっさりユニットを取り外す事ができた・・・
 が、ここにもリレーは見当たらない・・・(-_-;)

 またも耳を澄ますと、音は下の方から聞こえてくる・・・

 「おおおっ、これより下ぁ?」

 って、オーディオ関係のケーブルがぐちゃぐちゃしてて見難いけど、これより下は、シフトのロッドがあるはずだけど・・・そんなところにリレーを置くかぁ?

 実際、手を突っ込んでみると、グリスまみれの棒に手が触れた・・・
#手が真っ黒になった。(-_-;)

 でも、音は下から聞こえてくる・・・もしかして、灰皿の下かな?
 と、ネジを一本外して、灰皿を引っ張り出してみる。が、なんかわかんないユニットはあったけれど、リレーは無い・・・、「なんかわかんないユニット」も音の発生源ではなかった。
 でも、耳を澄ますと、結構近い位置で音がしている・・・

 考えられる位置は、足元の内張りの内側だが・・・
 試しに、助手席足元にあお向けになって、センターコンソールの下の方の内張りに耳をくっつけて、電動ファンの回りだすのを待つ・・・
#結構苦しい体制・・・早く動いてくれぇ〜、電動ファン。
しばらくして、

 「カチッ」

 間違いない・・・この内張りの内側だ・・・
#なんてところに・・・

 再び、助手席足元のオーディオアンプ他を隠しているカバーを取り外し、内張りをはがそうとするが、
オーディオアンプが邪魔なので、これも取り外す。

 内張りをめくって見ると、リレーの音がしたあたりには、壁が・・・

 「どうすりゃイイんじゃい!」

 と、よくその壁を見てみると、端っこになんとか腕が入りそうな穴が・・・

黄色の少し見えているのはコンプレッサのリレー

 ココから手を突っ込んで、探ってみると、どうやら、リレーはここに2個あるみたい。

 入り口近くにあるのはどうやらコンプレッサのリレーらしい、そして目的の電動ファンのリレーがその奥(センターパネル寄り)にあった。
#電動ファンが動く時に「カチッ」と振動してるので間違いない。

 とりあえず、こいつを外してみると、普通のリレーと同じだった。
 手探りで元に戻して、とりあえず、エンジンをかけて見ると・・・

 「あや?なんか電動ファン回らないなぁ・・・」

 と思っていると、水温が100度になっても回らない・・・慌ててエンジンを切って、リレーをチェック・・・

 どうやら、コンプレッサのリレーの並びにはソケットは4つあって、その両端にリレーがついているのが本来の姿らしい、さっき戻した時に、間違って、一つ手前のソケットに挿してしまったらしい・・・
#こんな見えないところにあるんだから、ダミーのソケットは勘弁してほしいなぁ・・・(-_-;)
 さらに一つ奥の端のソケットに挿しなおして、エンジンをかけると、無事電動ファンが動き出した。(ホッ)
#手探りというのもなかなか難しい・・・(^_^;)

 リレーの位置や、ソケットの状態もわかったところで、本来の作業である「電動ファン手動スイッチ」の配線に入る。

 リレー内部のコイルの片側に常時12vがきていて、もう片側をアースに落とすタイプか、はたまた、片側は既にアースに落ちていて、動作時に12vがくるタイプなのか回路がわからなかったので、リレーのコイル端子(85,86番)の片側に線を繋いで、テスタで電圧を測ってみると、どうやら、常時12vがきているタイプらしい事が判った。

 電圧を測りつつ、エンジンをかけると、電動ファンが動き出した時に電圧が0まで落ちたので、アタリの端子に接続した見たい。

 止まっている時でも、伸ばした配線をシガソケットのアースに繋ぐと、電動ファンはまわせるようになった。あとは、見栄え良くスイッチを取り付けるだけなのだが・・・

 正午から作業をはじめて、今、夕方5時・・・夕食の時間が近い。ここで今日の作業はおしまい。
 どうせ、もう夕方なので、エアコンの効きはチェックできないし・・・

 にしても、たった1個のリレーを見つけるためだけに、今日はバラしまくったなぁ・・・
 暑かったからメチャメチャ汗かいたし・・・ビールが旨い。(^_^;)