1998/11/21

 今日はテーマがタイミングベルト交換から帰ってくる。
#というか取りに行くんだけれど・・・(^_^;)

 私のうちからMCOJのB氏のオフィスまでは、電車で1時間半ぐらい。
 昼ごろ家をでて、B氏のオフィスに向かう・・・
 東急東横線、山手線、東武東上線と乗り継いで、3時前にはB氏のオフィスに到着した。
 事前に電話してあって、この日B氏はいないとわかっていたので、キーのありかを教えてもらって、勝手に乗って帰ってくることになっていた。

 先日のエンジンの不調も直ってるらしい。原因は、インジェクタへの配線が一本断線していたらしい・・・(-_-;)

 エンジンをかけると、ちゃんとファストアイドルもきいており、1000rpm近くまで上がった。
 暖気が終わるのを待って、アクセルを軽くあおってみたが、エンジンはスムースに吹けあがり、完全に直っている様子。

 が、先日押して戻ってこなかったシートヒータのスイッチは、やっぱりそのままだった。(^_^;)
#言ってないから当然といえば当然。

 B氏のオフィスから環七を南下して帰路につく。

 環七は混んではいたけれど、渋滞というほどではなかった。ゆっくりではあるけれど、順調に進み、世田谷代田のあたりで、前が開いたのをイイことに、はじめてフルブーストをかけて6000rpm近くまで回してみた。

 マセには及ばないものの「おっおっおっ!」という加速感、満足したので、クラッチを踏んでゆっくりシフトチェンジして落ち着こうと思ったら・・・メータパネルに赤ランプが全開で点灯した・・・(・o・)

 一瞬「なんじゃ?」と思ったけれど・・・どうやらエンストしているらしい・・・(-_-;)

 「やっぱ、キてんな、こやつ・・・(^_^;)」

 と思いつつ、パワーアシストのなくなった思いステアリングを切って、ハザードを点滅させて路肩に停める。(-_-;)

 で、エンジンをかけるためセルを回す・・・が、初爆はあるもののエンジンはかからない・・・(-_-;)
 試しに、アクセルをあおりながらエンジンをかけてみるとエンジンはかかるものの、アクセルを戻すと「ストン」とエンスト・・・

 「マジかよぉ〜、まだこの車の構造がよくわかってないのに・・・困った。困りすぎ。」

 さらに困ったことに、辺りはすっかり薄暗くなって、ボンネットを開けてもよく見えない。

 さらにさらに悪いことに、まだこの車には懐中電灯を常備していないのであった・・・(-_-;)

 ただ、唯一の救いは、先日マセから部品を取り外す為に積み込んだ工具が載ったままだったこと・・・ただしテスターは無かった・・・。

 暗いけれど、ないよりはマシの街の明かりでエンジンルーム内を目をこらして確認してみる。

 やっぱわかんないなぁ・・・

 「たしか車載マニュアルには結構詳しく書いてあったなぁ」

 というわけで、車載マニュアルをグローブボックスから取り出しパラパラとめくって見る。

 ヒューズボックスの位置が見つかったので、とりあえず確認してみる。
 運転席下にあるようで、蓋を開けてみると、ヒューズが並んでいた。全部チェックしてみたけれどどれも切れてはいなかった・・・

 「もしかしてECUが誤動作してるのかな?」

 と思って、バッテリのマイナス端子を外して、5分程度放置してみた。
 が、症状はかわらず・・・

 車載マニュアルをもっとよく見てみると、エンジンの吸排気と燃料系の構造図があった・・・眺めていると・・・

 「おっ、このエアクリーナとタービンの間にあるL字のものは・・・エアフロメータ?ってことはLジェトロ・・・」

 冷静に考えてみることにした。

 Lジェトロはエアフロメータで吸気量を測って、吸気量によりインジェクタを制御している。
#マセは負圧で制御していた・・・はず。

 アクセルを開けながらエンジンをかければエンジンはかかる、つまり燃料は出でいるが、アクセルを閉じるとエンストする、つまり燃料がでなくなる・・・ように思える。

 エンジンが動いていて燃料が出ない状況というのは、エンジンが回転していて、アクセルを戻しているとき、つまりエンジンブレーキの時しかない。

 エンジンブレーキの状態かどうかをECUが知るのは、スロットルポジションセンサがスロットル閉の位置にあり、且つエアフロメータが開いている(吸気がある)時になる・・・はず。

 もし、こうなった原因と思われる、「エンスト直前の全開フルブースト」のせいで、エアフロメータのバネかなにかが外れて、開きっぱなしになっていたとすると・・・

 常にエアフロメータが開いた状態にあるとすれば、アクセルを閉じたときにエンジンブレーキと判断され燃料カットが働くのには納得がいく。

 初爆が起こるのはセルを回している間はエアフロメータは無視なのかもしれない・・・

 なんとなく原因らしきものの想像はついたけれど・・・

 「こんな路上でエアフロメータをバラすのはちょっとなぁ・・・(^_^;)」

 とりあえず、アクセルを常にあおって、3000rpm以上に保てば走れないことは無いので、ちょっとがんばって走ってみることにした・・・

 エンジンをかけ、3000rpmをキープしつつ発進。
 が、あれこれ悩んでいるうちにすっかり環七は混んできていた。(-_-;)
#って、前から混んでたけど。

 アクセルを離すとエンストしてしまうので、停まるときはかなり苦しい、右足をアクセルから離せないので、ブレーキが踏めない・・・(-_-;)
 なので、クラッチを切りつつ、サイドブレーキで慎重に減速。
 サイドブレーキではストップランプが点かないはずなので、後ろを確認しつつ慎重に停まった。

 が、こんなことを混んでる道で続けられるわけもなく、横切る道との合流ポイントのある路肩で停まることとなった。(-_-;)
#短距離しか走ってないけれど、ものすごい疲れた。(^_^;)

 「しょうがない、エアフロメータ、バラすか・・・」

 と、ボンネットを開け、エアフロメータの位置を確かめる。車載マニュアルの図の通り、エアクリーナのすぐそばにエアフロメータらしき物があった。

 薄暗いので手探りで固定されているところを確認してみると、エアクリーナとは六角レンチを使うボルト4本で止っているだけのようだ・・・
 ただ、上を通っているインタークーラーからスロットルボディへの吸気パイプがジャマだったので固定バンドをはずして、取り払った。

 工具から六角レンチを取り出し、ボルトを一本づつ地道に外していく。

 4本とも外れたらL字のセンサが見えるようになった。
 が・・・開きっぱなしになってない・・・(ガーン)

 試しに指で開いてみると・・・バネが外れている気配もなく、しっかり弾力があった・・・(-_-;)

 「むぅ〜、予定外・・・(T_T)」

 もはや完全にお手上げ、エアフロメータの可変抵抗部分がイカれた可能性もあるけれど、そこまで分解する気力はないし、たとえ分解したとしても路上では直せないだろう・・・

 「しかたない、レッカーだな、JAFを呼ぼう・・・」
#マセでも呼んだ事ないのに・・・

 免許証入れからJAFの会員証を取りだし、電話番号を探すが・・・

 「あやゃ?ロードサービスの電話番号が携帯からの番号しか書いてない・・・(-_-;)」

 私はPHSしか持っていないので、104でJAFロードサービスの電話番号を聞いて、電話をかけた。
 車種、ナンバー、症状、場所を告げると、到着まで1時間ほどかかるという・・・

 もう夜7時をまわっている・・・
 すっかり寒くなって、とりあえず、寒空の中タバコを一本すって深呼吸。(^_^;)

 JAFが来るまでの間、車載マニュアルを見て、まだ何か書いてないか見てみたけれど、もう有用な情報は載っていなかった・・・

 などとやっている間に電話から20分程でJAFの車が到着した。

 とりあえず、症状を話し見てもらう。
 JAFのオニーサンも「う〜ん」と首をかしげ、エンジンルームと運転席を行き来している。

 で、エンジンルームを懐中電灯で照らしていたJAFのオニーサンが「このホースってお客さんが外しました?」

 さっき外した吸気のホースかと思って、「あ、それはさっき・・・」外しましたと言いかけ、指差しているところがさらに奥であることに気がつき、そこを見てみると・・・むぅ・・・見事に外れている。

 「これは、外していません。」

 と、外れているホースをもとに戻して、エンジンをかけると、あっさり直ってしまった。\(^o^)/

 さすがJAFの方、スンバラシイ。
#私のこれまでの苦労って一体・・・(^_^;)

 やはり、私はまだまだアマちゃんであるという事を思い知らされた。(^_^;)
 にしても、なんで、ターボで圧力がかかるパイプにホースバンドが付いていないんじゃい!まったくもぉ。プンプン

 板橋から川崎まで5時間の長旅であった・・・疲れたなぁ・・・。