2004/04/18

さて、昨日新たに発覚したタイロッドエンドブーツの破れは、今日はどーしようもないので、ヘッドOH作業を進めます。

 先日、シムが全て揃ったので、仕上げッスね。

 一応、全てのバルブシムとバルブリフターをセットして、シム調整した時と同じトルク(2.5Kgm)でボルトを締め付ける。

 で、計れる部分の隙間を計ってから、カムをレンチで回して、次の隙間を計る、という作業を繰り返して、全部のクリアランスを測定してみると。
 おもしろい事に、全て、単体で測定した時よりも0.03mm程度隙間が広くなっている。
 単体で調整した時は、排気側は0.35前後に、吸気側は0.27前後になるよう調整したのだけれど、排気側は0.38前後に、吸気側は0.30前後になっており、結果的には規定値により近づいたという事か・・・(^_^;)

 単体でカムケースを取り付けた時は、全てのバルブが閉じている状態で測定していたのが、今回は全て組み付けたので、必ずどこかのバルブスプリングが少しは縮んでいる状態になっている。そのせいで同じトルクでボルトを締めても隙間が大きくなるのか・・・?
 よくわからないが、結果オーライという事で。(^_^;)

 さて、シム調整も完了という事で、続いてエキマニボルトの取り付け。

 コイツはスタッドボルトになっているので、取り外す時にも使ったスタッドボルトプーラーを使って締め込む。
#全部で12本

 

 これで、一応ヘッドは完成・・・か?

 今日は続いて秘密兵器を作ります。
 ヘッドを外す時に、LLCをしっかり抜いておかないと、「どばぁ」とLLCが溢れてエンジンオイルにLLCが混じってしまうという、結構メンドーな事態になるのだけれど、「しっかり抜く」というのは結構大変っす。

 おそらくは、タービンあたりのLLCホースを抜いて、そこからLLCを出せば、結構しっかり抜けると思うのだけれど、エンジンを下ろすわけではないので、これはちょっと難しいッス。

 じゃ、どうするのか?

 以前、今回のベースヘッドを廃車から取り外した時に、ヘッド面のLLC空間はウォーターポンプあたりとつながっているようで、このあたりから事前にLLCを抜いておけばよいのではないか?という結論に至った。
 なので、ヘッド換装時には、LLCを吸い上げる機械が必要になる。

 でもねぇ・・・こーいうポンプは結構高いんですよ。
 先日買った、オイル交換用のポンプは、吸い上げるオイルを自らの潤滑油として使っているので、水を吸い上げる事には使えない・・・

 で、吸い上げポンプは高いけど、押し出しポンプ(コンプレッサ)は安いのがあるのよね。
 手元には、年始に実家に帰ったときにホームセンターの初売りでゲットしたタイヤ空気入れ用の小型コンプレッサ(確か1280円ぐらいだったよーな)がある。
 空気を押し出しているという事は、どっかから空気を吸っているわけで、この吸引力を使えないものか・・・

 安物コンプレッサをバラしてみると、結構イージーな構造だ。

 モーターがピストンをまわして空気を排出する方式で、吸気と排気それぞれにバネとボールを使った簡単なワンウェイバルブがついている。
 コンプレッサなので、もちろん排気側にホースがついているのだが・・・

 「吸気側にもホースを付けてやれば・・・ここから吸ってくれるよね!?」

 というわけで、吸気している部分に、ビニールホースをホットボンドでピッチリ固定する。

 これで、見た目は悪いけど、簡易真空ポンプの出来上がり。
 でも、この新設ホースで直接LLCを吸い上げてしまうと、ポンプのピストン部分の油が飛んでポンプがぶっ壊れてしまいそうなので、間にキャッチタンクが必要になる。

 で、登場するのが、コレ。

 ホームセンターで売ってる、農薬散布機ッス。購入価格1380円。
 ほしいのはタンク部分だけなのだけれど、4L級のポリタンクって、そんなに安くない。
#穴あけ加工とかも大変だし。

 これを中間のLLCキャッチタンクとし、先の簡易真空ポンプを使って、キャッチタンク内の空気を抜く事で、キャッチタンクにLLCを溜める。

 部屋の中で実験してみると、結構イイ感じに吸い上げてくれる。
 ヘッド換装時は、コレを使ってLLCを抜き取るのだ〜。


 さて、ヘッド換装に向けて、これで一通り準備完了ですかね・・・長かったな・・・1年以上もかかってしまった。(^_^;)

 あとは換装する時に、カムスプロケットをインパクトレンチで組み付けるのと、デスビを取り付ける事ぐらい。

 換装作業は、車検が終わった後の、GW中ですかね。

 ・・・・あ〜、考えるだけでドキドキする。
#期待よりも、不安で。(^_^;)