2001/05/26

 午前中、家の掃除をしていたら、スパイダの秋山さんから電話がかかってきた。

 「今日、来ないんですか?」

 と、

 何の事か判らなかったので、瞬間的に「はっ?何処ッスか?」と返答。(^_^;)
 秋山さんには、チョット前から処分する解体車からエンジンヘッドを譲って欲し〜ぃ。とお願いしてあって。月末頃行きます。会話してあった。
 ホントは、今週水曜日に会社休んで行こうかと思っていたのだけれど、今週は火曜日あたりから痛みだした背中が、水曜日はさらに強力になりベッドから起き上がれず、行けなかった。
#結局、会社は休んだのだけれど・・・

 んで、来週水曜日に行こうと思っていたところに電話があった。

 秋山さんは「今日作業する」と思ってたらしい・・・う〜ん、認識がズレてた・・・おそらく私の休日が土日なので気をつかって土曜日にという事だったのだろうけれど、私は逆に「秋山さんの休日に・・・」と思っていたのだった。(爆)
 意識というのはなかなか一致しないもんッスねぇ。(^_^;)

 ちゅーわけで、さっさと家の掃除と買い物を済まして午後から出撃。

 先週のオイル交換作業の影響が気になる。もちろん気になるのはミッションのドレンボルト。
 ここから、越谷のガレージVisionまで結構距離があるので、無事に走れるだろうか・・・逆に、今日の往復を乗り切れるなら、来週あるMCJタイムラリーは大丈夫かと・・・
#あぁ、また「お客」でもないのにお邪魔してしまって、ホント恐縮っす。

 羽田から首都高にのるので、そこまでの下道は、信号に停って発信する度に、道路に油染みが出来てないかを「バックミラー」で確認。そして、羽田IC直前では路肩に止めて、横から下を覗いてオイルが道路に垂れてない事を確認。(^_^;)

 羽田から首都高に乗ったらもう確認できないので運を天にまかせて走るしかない・・・大井の料金所でちょっと渋滞したけれど、それ以外はいたって順調のようだ・・・

 でもなんか、シフトがスカスカになってきたような感じが・・・単にオイルが暖まって柔らかくなっただけならイイのだけれど、スッカラカンになって抵抗がなくなってるだけだったりして・・・あぁ、怖い考えになってしまう。

 3時ぐらいにVisionさんとこに着いて、すかさず裏を確認。

 「ほっ」

 とりあえず、オイルは垂れてない。
#スッカラカンという可能性ももちろんある。(^_^;)

 ガレージ内には、Visionの本間さん、秋山さんの他、RACINGの福江さんやギブリのShinさん達が既にお集まり状態。
 しばらく談義のあと、食料買出しに行ってから、目的のヘッド解体に入る。

 ヘッドを外すのは、ハゲタカBBQでかなり部品を剥がしまくった、元池田さんの430。
 これは、インマニも、エアクリーナケースもラジエタホースもタイベルカバーもカムカバー外れているので、まさにすぐヘッドが外せる状態。(^_^;)

 事前にサービスマニュアルを見てきた感じでは、外さなければならないのは、エキマニナットとインマニサイドにあるヘッドボルトに固定されているナット、それにカムケースを固定している6角ボルトだけ・・・のように見えた。
#ズボラなんでテキトウに見ました。(^_^;)

 で、マズはサビまくりで最も厄介に思われた、エキマニナットから・・・13mmのナットなのだけれど、錆びてるとかの前に、エキマニパイプとナットの間が狭くて、私の持ってるメガネレンチじゃ入らないッス・・・ソケットレンチならばハズせるところもあるので、外せる部分はソケットで外す。で、ソケットが入れれない部分は・・・Visionさんにフラットメガネをお借りしました。
#お手数をおかけして申し訳ございません。m(_"_)m

 で、エキマニナット6本は無事外れた。
#1本、スタッドボルトが折れたけど。(^_^;)

 次に、インマニの傍にあるヘッドボルトに固定されているナット4本を外す。錆びてるし、さすがに硬いっす。ソケットレンチの柄の長さが短くて力が入らないので、JISマークもついていないような安物メガネレンチを柄に継ぎ足して回す。根性ッス。

 あとは、エキマニの上方にあるカムケースを固定している6角ボルトを外す。ありゃ・・・なんか予想よりボルトが短いな・・・
#カムケースからヘッドを貫通してシリンダケースまで伸びてるかと思ってた。(^_^;)

 さて、これで外れるかな?

 と思ったら・・・ゼンゼン外れる気配なし。(-_-;)
#だよなぁ、カムケースのボルトがあんな短けりゃね。

 もしかして、カムケースとヘッドが一体では取れないって事?
 3v系エンジンのバルブシムはインナーなので、調整の際、カムケースとヘッドを分離しなければならないのだけれど、ヘッドとカムケースが一体でエンジンから外せないという事は、逆に一体のまま付けれないって事で、たとえエンジンから外して、部屋とかに持ち帰ってシコシコとシム調整しても、エンジンに取り付ける時にバラす事になるのでまた計りなおさないと・・・(-_-;)
#多分自分でやる事はないと思うけど。こりゃ工賃かさむわ。(^_^;)

 カムケースを外す為に、カムケース内で固定されている6角ボルトを外して、張り付いたガスケットを剥がすように力を入れたら、カムケースが外れた・・・と同時に「ポロッポロッ」となにか落ちるような音。

 「ヤバい、シムが!」

 幸いにも外れたシムは2つだけで、ハマっていた場所もすぐわかったので、全てのシムを取り外し、場所がわからなくならないように、取り外したカムケースのソレゾレのバルブリフターのところに置いておく。

 カムケースを外したら、もう一列のヘッドボルトに固定されているナットが顔を出した。4つとも気合を入れて外す。

 Visionの本間さんに聞いたのだけれど、マセのヘッドボルトを締め付けるときは、5kgfで締め付けて1時間置いてから10kgfで増し締めするのだそうな。

 さて、これで固定しているボルト類は全部外れたはず・・・でもヘッドは外れる気配がない・・・

 「なんで?まだ外してないボルトがあるわけ?」

 でも、どう見てももうボルトは見当たらない。というわけで本間さんに巨大バールをお借りして、コジあける事にした。
 ガスケットの挟んである面を傷つけないように、テコの原理で力がかかるようにバールをあてて、徐々に力を入れると・・・

 「開きました」

 隙間が開いた瞬間、シリンダライナーの周りに残っていた冷却水が「ドバッ」と流れ出した。にしても、ガスケットは剥がれたものの、ヘッドボルトからすんなり抜けてくれない。バールで力を掛けながら、石川さん福江さんの力をかりつつヘッドボルトからヘッドを抜き取る。

「バロ〜ム・クロス!(^_^;)」

写真は福江さんにご提供頂きました。m(_"_)m

 「ふぅ〜」

 やっと片側外れました。結構苦労するわね・・・
 続いて、反対側の作業にかかる。2回目なのでカムケースはアッサリ外れた。シムは全部外して、カムケースと一緒に置く。ヘッドボルトに固定されているナットもアッサリ緩んだ。が・・・

 「エキマニナットが取れ〜ん!」

 6本のうち、アッサリ外れたの2個だけ・・・残り4個は、メガネレンチも入らないし、ソケットも入らない・・・ナットとエキマニパイプの間が狭すぎる!!!
 本間さんによると、今、コーンズでこのエキマニナットの部品を注文すると、12mmのナットが来るらしい。やっぱ13mmじゃ狭すぎてレンチが入らずクレームじゃんじゃんだったのだろう・・・
 またも本間さんに工具をお借りする事に・・・タガネでナットを割ろうという事になった。

 巨大ハンマー片手に、タガネをナットに「ガンッガンッ」と打ち付ける。
 かなりの回数打ち付けて、やっと一つ外れた・・・つかれた。(-_-;)
#あと3つも・・・ヽ( ´ー`)丿

 2つ目にとりかかる。またタガネで「ガンッガンッ」・・・うぅ、割れんぞぉ〜・・・
 2つ目はやけにガンコだ。スッカリ疲れきって、ハンマーで左手を叩いてしまう始末。いって〜(T_T)

 あぁ、スッカリ日も暮れてしまったし・・・今日のところはあきらめるかなぁ・・・今度6月頭にミッションマウントを交換する時に続きをする事にしよう・・・

 その後しばらくしてから帰路につく。すっかり遅くまでお邪魔してしまって、どうも失礼いたしました。m(_"_)m

 帰り道、シフトの感触を気にしつつ、もうスッカリがら空きの首都高を走っていると、カーブを曲がる時に、なにか違和感があった。行きは窓を開けて走っていたので気が付かなかったのだろうけど・・・

 「う〜ん、なんだ、この違和感は・・・」

 とよくよく違和感の原因を探ってみると・・・「シュルシュル音」がゼンゼンしてないのであった。
 ミッションオイルにすっかり気を取られて忘れてたけど、パワステクーラー付けたんだよね・・・(^_^;)
 なかなかイイ感じッス。