2003/08/24
先日、バルブリフターとカムの隙間を測定したのだけれど、どーも吸気側の測定値がしっくりこない。というか納得いっていない。合ってると思えない。(^_^;)
やはり、1つのバルブリフタで2本の吸気バルブを動かすという特殊構造から、測定方法がアレではダメなのではないかと思いだしている今日この頃です。(^_^;)
マニュアルによると、2本の吸気バルブのトップ位置の差は0.02mm以内とある。
やはり、ここから測らないとダメだろう・・・
ん〜、でも、0.02mmって、どーやって測る?
カムケースを閉じないと測れないので、シネックスゲージは使えない。プラスチックゲージが使える程、狭い隙間ではないし。
ん〜、困ったな。
マニュアルだと、ダイアルゲージと特殊な基台の組み合わせで測っているようだけれど、今からMIEで購入するのもなぁ。
というわけで、ちょっと考えてみる。
・・・・・考え中・・・・・
水平器って使えませんかね?
あの、建築屋さんとかが持ってる、透明な筒に水と気泡が入ってて、水平を見るアレです。
カムケースと接する面と、吸気バルブのトップで水平器をあてて、その傾きの差を見るって方法です。
早速、水平器というものについて調べてみる。
結果、安価な気泡を使ったアナログなタイプの水平器は、1/100や1/200勾配の測定が限界らしい。
#1/100勾配は、100m進んだら1m上る傾斜。
今計りたいのは、吸気バルブのトップ差なので、吸気バルブの間隔がザックリ5cmぐらいだとして高さは0.02mm。
コレを、勾配に換算すると・・・
・・・1/2500勾配・・・
これは最低ラインだから、倍の1/5000勾配ぐらいの分解能はほしいところ・・・デジタル式の超精密水平器でもないと無理だな。
じゃ、レーザーポインタ付きの水平器で、離れたところに投射するのはどうか?
ウチの部屋の広さ(ちゅーかこの場合「狭さ」か(^_^;))だと、3mmぐらいしか取れないのだけれど、3mはなれたとして水平と1/2500勾配の差を計算すると・・・
・・・1.2mm・・・
無理だな。(-_-;)
水平器はあきらめました。
じゃ、角度を測る方法ではどうだ?
ということで、底辺が5cm、高さ0.02mmの三角形の角度はというと・・・
う〜ん、う〜ん、昔、数学でやったよーな・・・たしかsinとかcosとか使うんだったよな・・・って、思いながらWebで高校数学サイトを漁ったら、tanでした。(^_^;)
tanθ = 0.02mm / 5cmの時のθの値は・・・関数電卓をピコピコやって・・・約0.023度・・・とてもじゃないが、こんな角度は測れんのぉ。(-_-;)
というわけで、もっと根本的に別の方法を考える。
・・・・・・考え中・・・・・・・
やっぱ、ダイアルゲージしかないか・・・特殊基台が困り者だけれど、しゃーないので、とりあえず買ってきますかね。
午後から、港北のストレートに行って、1/100mm分解能のダイアルゲージと汎用スタンドを購入、約4000円なり。
#やっぱ、安いな、ストレート。(^_^;)
家に帰ってから、汎用スタンドを使って、測ってみるが・・・
「やっぱ、ダメじゃ〜」
基本的に、ダイアルゲージは、ゲージ自体水平面に固定して、測定対象物を動かす測定が基本なのだ。
今回の測定の場合、基準となる水平面は、カムケースとの接合面だし、測定対象は、吸気バルブなので、今のままでは、測定基準面にダイアルゲージを設置する事もできなければ、測定対象側を動かす事もできない。
こんな状態では、誤差は0.01mmはおろか、簡単に0.1mm以上になってしまう。
測定方法を考えないとな・・・う〜ん。