2002/08/18
あぁ、最近暑くて、なんもヤル気が起こらないッス。(-_-;)
こーいうのを、夏バテっていうんですかねぇ。
とりあえず、今日は比較的涼しいのだけれど、それは台風が近づいているからで、雨が降っているから。
カミさんから「玄関口のゴミを早くなんとかしてちょうだいね」と言われている。
「ゴミ」といわれているのは、先日交換したオルタネータだ。
イカれた原因を探ってから片付けようと思っていたのだけれど、前述の通り「なんもヤル気が起こらず」放置されたままになっていた。(^_^;)
今日は、コイツをバラす事にする。
雨が降っているといっても、幸いにも風は強くないようで、ベランダまでは降り込んでいない。なのでベランダで作業する。
ベランダに新聞紙を敷いて、その上に、オルタネータを置く。
先日外したままの状態なので、結構汚れている。掃除も一緒にやらないとね・・・
さて、一見しただけで、マズい事に気が付いた。
ステータコイルを挟んでいる前後のカバーが3本の長いボルトで固定されているのだけれど、ボルトの頭が逆トルクスだ。
この工具は持っていない。(-_-;)
いきなり断念か?(^_^;)
とりあえず、小さいサイズの普通のソケットレンチを当ててみると、6mmのがイイ感じにハマったので、コレで取り外す。
3本のボルトを外したら、フロントカバーをベアリングごとローター軸から引き抜く。
これで、中のフィールドコイル等が目視できる状態になったけれど、フィールドコイル(ローター)は、引っ張ってみても抜けないっすね・・・
軸がリア側のベアリングに打ち込んであるって事ね。
ならば、リア側のベアリングにソケットのコマをあてて、ハンマーで慎重にたたき出す。
まだ1万Kmぐらいしか使っていないオルタネータなので、ベアリングは再利用するつもりだから慎重にたたく。
ベアリングが軸ごとハズレたところで、フィールドコイル(ローター)は無事取り外す事ができた。取り外す際にブラシが「びょんッ」と飛び出して、ちょっとアセったけれど、単に飛び出しただけ。(^_^;)
さて、次は、ステータコイルの取り外しなのだけれど・・・よーく観察すると、コイルの配線が半田付けされているので、マズはコイツを外さないと。
リアカバーの側面に、プラスチック製のフタが取り付けてあるので、これを外すと、半田面が見える。
結構ずさんな半田付けですねぇ。(^_^;)
なんか半田不良で1層分断線しているようにも見えるが、どうせ後から半田しなおすので、チェックまではしない。
にしても、配線も太いし、半田量も多いし、作業場所がベランダという事もあって、久々に100wの半田ごてを引っ張り出す。
#普段は15wぐらいので事足りるので、100wは滅多に使わない。
100wの半田ごてをあてて、半田を溶かしつつ半田吸い取りで「スポコンッ」と吸い取る。
半田を吸い取りながら思ったのだけれど、半田されているのは3箇所、それぞれにステータコイルから2本の線が半田されている。
ん?
「オートメカニック」に代表されるよーな、自動車メカ系の解説に出てくるオルタネータは、ステータコイルの配線が、Y結線と呼ばれるタイプばかりなのだけれど、どうやらこいつはΔ(デルタ)結線らしい。
#Δ結線は、大出力が取りだし易い代わりに、低速での出力が弱いのだそうな・・・
さて、半田されてる部分も外したので、もうあとは引っ張れば、ステータコイルが外れるはずなのだけれど・・・う〜ん、外れないっす。
よ〜く観察してみても、ネジとかは見当たらないので、単に張り付いているだけかな・・・
というわけで、軽く木槌でカンカンやってみると、「ポロッ」と外れた。
とりあえず、ステータコイルの状況をテスターで確認してみたが、3つのコイルそれぞれ、断線もショートも無い事が確認できた。
いよいよバラしも終盤だ。
リアカバー内の「蓋」を外すと、「レギュレータ」「ダイオード」「ブラシ&ブラシホルダ」が露になった。
それぞれの部品は・・・またも「逆トルクス」で留まっている。(-_-;)
んが、例によって、また小さいサイズの普通のソケットで緩める。
これで、一応全部バラせました。
さて、んで、バラした結果、オルタネータがイカれた原因は・・・
コレだと思う。ダイオードです。ダイオードは半透明の「ぶにょぶにょ」の中にあるのだけれど、Δ結線なので、中性点用のダイオードはなく、プラス側、マイナス側それぞれで3つづつのウチ、1相分のプラス側とマイナス側のダイオードが焼け飛んでるように見える。テスターで計っても導通はない。(-_-;)
「ぶにょぶにょ」を剥がしてみると、
はぁ、見事に焼け飛んでますね。(^_^;)
とりあえず、ダイオードだけ交換すれば、復活しそうな事はわかったけど・・・コーンズでパーツ取ると高いんだよなぁ・・・
#ダイオードだけで25750円もするのだ。
どうやら部品はGMから取っているようで、このオルタのGMでの型番がわかれば、まだ手はあるのだろうけど、現状は、オルタネータ自体の型名もわかっていないから、部品価格を調べようがない・・・
#DelcoのWebサイトを覗いてみても、検索ページの一覧の中に「MASERATI」は無いし。(-_-;)
ま、とりあえず、今困ってるわけではないから、地道にユックリ探しますかね。
一応、念のため、ダイオードとレギュレータに書かれていた型番を記録しておく。
今回は、イカれている原因がダイオードだとわかっただけでも「良し」としましょ。
原因もわかったところで、直しようもないので、逆手順で組みなおして作業完了。