2002/03/22

 今日は平日だけど、4連休の為に会社お休み。(^ー^)
 やりたい事はイロイロあるのだけれど、今日はなんか天気悪そうだし、以前よりスパイダの秋山さんに頼まれている「車速信号増幅回路」の続きをやる。

 秋山さんは、純正メーターを取っ払って、代わりにSTACKだかのメーターをつけるらしく、マセの車速センサの信号では弱くて使い物にならず、そのままではメーターを動かす事ができない。

 弱い信号なら増幅すれば済む事で、「そんなん楽勝やん」というわけで軽い気持ちで引き受けたが、さすがアナログ回路はナマ物です。そー簡単にはウマくいきません。(-_-;)

 前回は、単電源のOPアンプを使った教科書通りの非反転増幅回路で適当な倍率で試してみた。
 車速センサからの信号は、こんな

 感じのはずなので、+側のみの単電源で増幅すれば、マイナス側はカットされ、プラス側のみが増幅されて、こんな

 感じになる予定だった。
 これでは、方形波になっていないとかイロイロあるが、車速パルスとしてなら問題あるまい。
 んが、実際は、車速信号の波形が正弦波の上に乗るような形の波形が出てきて、全くダメだった。

[う〜ん、複雑すぎて波形が描けないッスm(_"_)m]

 この余計な方形波はの出所は、純正のスピードメーターを平行につけていたので、純正メーターからのセンシング用の信号だった。(-_-;)

 しかし、純正メーターを取り外した状態で試してみても、ダメだった。
 OPアンプからの出力が張り付いてしまうのだ・・・

 さて、今日は、別の回路で試す。前回は非反転増幅回路だったが、今回はOPアンプの基本増幅回路の反転増幅回路で試す。
 回路を「パッパッ」と作る。できたのがコレ。

 いやぁ、こんな時にブレッドボードが威力を発揮します。半田付けしなくてイーのが楽チンでたまらん。
秋月電子とかで売ってます。

 んで、コレを持って、駐車場に行ってジャッキで後輪を持ち上げる。
#もちろんウマで支える

 車速センサからの配線をテスト回路に接続して、エンジンスタート。
 ギアを入れてクラッチを繋いで後輪が廻りだすと、オシロスコープに波形が出てきた。(^ー^)
 増幅倍率を調整した結果、2000倍で出てきた波形がコレ。


ちなみに、このオシロは近頃新たに導入された新兵器。(^_^;)

 但し、この表示はオシロをACモードで使ってるので、実際にはオフセット電圧が5v程ある。このままでは車速信号にならない。
 なので、OPアンプからの出力にコンパレータをつないで、白黒ハッキリさせた波形がコレ。

 キレイに車速パルスがが出ています。コレなら車速信号に使えるだろう。

 さて、んじゃ、実際にカーナビにでも繋いで試して見ますかね・・・と、カーナビにつないで、車速検出しようと試みるが、結果が思わしくない。

 「何で?」

 と思って、再度出力波形をオシロで確認してみたら、+側に信号が張り付いてて、全く「波」になってない。(-_-;)

 「おかしいなぁ・・・回路は全く変えてないのに・・・」

 と、配線を確認したりしてると、いつの間にか波形が出るようになった。
 でも、またいつの間にかダメになる・・・

 「うぉ〜、こんな不安定な回路じゃ、使え〜ん!」

 さすが、アナログ回路・・・奥が深すぎる。
 なんて、やってる間に雨降ってくるし・・・結構強い雨だったので、機材を車から出す事もできず、ジャッキも上げたまま家に戻った。

 家に帰ってから「う〜ん、なんでだろ?」と、トランジスタ技術SPECIALのOPアンプ特集号を読みふけるのであった。