2001/10/07
先日、北九州で'94ギブリにお乗りの方からメールをいただきました。
ありがたくも、このHPをチェック頂いていて、私がビンボ人らしく解体パーツを手に喜んでる様子が伝わっているようです。(^_^;)
が、メールの内容は、悲しい事ではありますが、事故で廃車にされてしまったとの事。
私もマセラティを廃車にした身、お気持ちは良くわかります。お体がご無事だったのは不幸中の幸いかと思います。体は元に戻りませんが、車はまた買えます。また楽しい車ライフを送りましょう。
んで・・・ココから今日の本題なのですが・・・その方から、なんともありがたい事に、ギブリのパーツを譲ってくださるとのお申し出。
不謹慎で失礼で不作法なのは承知ですが、ありがたくお受けいたしました。m(_"_)m
北九州ということで私が行ってパーツを取り外す事ができないので、なるべく簡単に外せる部分に限定して送っていただきました。
それが、昨日、届いたんです。
#どうもありがとうございました。m(_"_)m
というわけで、送っていただいたパーツを有効活用すべく、今日は「ギブリになって進化した内装電装パーツ」についてのお話。
送っていただいた電装パーツは、
・メーターパネル
・エアコンパネル
・センターコンソールスイッチユニット
・パワーウインドウ&リクライニングスイッチ
以上です。
この部分、内装において、222とギブリで決定的に外観が変わっている部分。はたして中身も進化しているのか?
さっそくメーターパネルとエアコンパネルをバラします。(^_^;)
マズはメーターパネルから・・・
222ではYEAGER製だったのがVEGLIA製になっている。222と違って、スピードとタコとブーストが一体になっているのでバラしにくい。(-_-;)
各ユニット自体は見るからに進化してます。スピードメータは・・・このユニット基盤どっかで見たことあるな・・・と思ったら、
デルタとカリフにお乗りのスズキさんのHPにでてたデルタエボの基盤とまるっきり同じっすね。
使われてるコントローラICもHarrisの92693で同じみたいだし。
タコも進化してます。「ELEX 14308D」ってフラットパッケージなIC使ってます。でも、データシートは見つからなかったのでどんな機能かは謎ッス。
ブースト計は機械式で222と構造は同じ。
で、目を引くのが外気温度とかを表示するLCDユニットなのだけれど・・・むぅ、使われてるドライバICにはMotrolaの「XC408561」って書いてあり・・・これもデータシートが見つからない・・・
もし222にこのメータパネルを流用することになったら、この部分が一番やっかいですなぁ。
#取り外して、新たに作った方が早いかも・・・
次に、エアコンパネル。
先週の省電力化でフィルム配線を1本「ヤ」ってしまってるので、これは交換したいと思ってる事もあり念入りに・・・(^_^;)
外観では表のパネルスイッチ部以外は、ケースもコネクタも同じに見える。バラしかたも同じようだ。コネクタ部の2本のネジを外して、表側からパネル部とメイン基盤を一体で抜き出す。
また222のように断線しやすいフィルム配線を使っている事も考えられるので、慎重に慎重に・・・
で、外してみると・・・さすがに苦情が多かったんですかね・・・あの「ガン」のフィルム配線は端から中央部に移動して、切れにくい構造に変わっておりました。コレならたとえ断線しても、普通の配線で容易に修復可能ッスね。
メイン基盤は見るからに222と同じッス。パネル部だけが作りかえられている。
メイン基盤が同じとわかったので、試しにテスト電源に繋いで動作を確認してみると、あたりまえだけどちゃんと動作した。
ボタンのLEDは全部赤色なのね。
さて、動く事もわかったので、パネル部もバラす。小さいプラスネジ6本で基盤がスイッチ部と固定されているので、コレをハズすだけでバラす事ができた。
「おゃ?・・・バックライトの電球がありませんな・・・」
夜、どーやってスイッチの文字盤を照らすんだろ・・・と思ってよく観察したら・・・スイッチを押した時に光る赤のLEDからは足が3本・・・「ゲッ、2色LEDか」
試しに、テスト電源を、バックライトの端子(背面コネクタの上段左から5番目のピン)に繋いでみたら、LEDが緑に光った。
と、同時に、同じ基盤上で電球が光ってるのが目だった。
電球は一つだけなので、実際に点けてみるまで気がつかなかったのだけれど・・・「なんで一つだけ電球なの?」・・・と、パネルのどこの部分を照らしているかを確認してみて、理由がわかりました。
電球が照らしていたのは、温度を下げる青の下矢印のボタン部分。
白色LEDや青色LEDは、ごく最近発明されたので、コレが作られた「'94」ではLEDは「赤」「緑」「黄色」の3色しかなかった。この3色では「青色」の透過照明の光源には使えませんねぇ・・・で、一つだけ電球が使われてるわけね。ナットク。
さて、どうやら、222のエアコンパネルとの置き換えも可能なようなので、本格的に作業開始。
私の車にこのエアコンパネルを付けるには、先日焼ききれたバックライト輝度調整用の可変抵抗の容量の関係もあって、消費電流は現状の45mA並には抑えたい。
で、まずは、何も手をつけない状態で測定してみると、220mA・・・222のオリジナル状態よりは少ないけれど、結構多いッスね・・・なんせ、このままでは私の222にはつけれない。
というわけで、省電力を行う。
電球の部分は、ソッコーで外して、高輝度青色LEDに交換。あと、「温度下げるボタン」の照明に使われてる赤色LEDと、温度計マークの照明に使われている緑色LEDもそれぞれ高輝度の物に変更。
で・・・ここからがミソ。高輝度LEDに通常量の電流を流すと、バックライトにするには激明るすぎなので、抵抗を間にかまして、電流量を絞って、いままで付いてた通常輝度LEDと同じぐらいの明るさになるようにする。
こうする事で、消費電流を抑えられる。
#交換した赤と緑のLEDに関しては、基板上に抵抗がすでに付いているので、コレをもっと数値の高いものに交換。
#赤・・・560Ω→10kΩ
#緑・・・3.9kΩ→470kΩ
結果、55mA程まで消費電流を抑える事に成功。この数値なら大丈夫だと思う。
まだ、2色LEDの部分は手をつけていないので、こちらも高輝度の物に交換して、バックライト用の緑部分を、同様に電流を絞ってやれば、もっと少なくできるはず。
省電力化もできるし、ちゃんとしたボタンなので操作感はあがるし、ボタン部のメンテナンス性はイイし、イイ事づくめ。
というわけで、早速、エアコンパネルは交換します。
駐車場に行って、今のエアコンパネルを取り外し、代わりにギブリ用のを取り付ける。
で、センターウッドパネルをハメようとしたら・・・「んや?」
エアコンパネル部分の穴の大きさが合わない・・・むぅ、外径が一緒なんだから、こんなところで寸法を変えないで欲しいなぁ・・・
幸いにも、ギブリのセンターウッドパネルも同時に譲っていただいているので、こちらもギブリ用に交換。
#なんか、センター部だけちょっと色が濃くなった。(^_^;)
#というわけで、222にギブリ用のエアコンパネルをつける場合、
#同時にウッドパネルも交換しないとダメなよーです。
エンジンをかけて、エアコンパネルのボタンを一通り押してみて、すべて正常動作する事を確認。
にっしても、ギブリのエアコンパネルのボタン状態表示のLEDって、暗いッスねぇ・・・曇り天気なのにゼンゼン見えない。222のも暗かったけど、ここまでヒドくはなかったなぁ・・・高輝度LED化は必須っスね。
#この部分では退化してたって事ですね。(^_^;)
おいおい改善していきましょ。