2000/08/28

 今日は、スケジュール的に余裕がある。
 予定では、まずは「えりも岬」に行って、あとは海沿いに国道336号、235号を走り苫小牧まで。
 帰りのフェリーの出港時間は夜中の11時45分なので、夜9時ぐらいに着いてれば余裕かと思われる。

 朝10時にチェックアウトしても、夜の9時までは11時間もある。広尾町から苫小牧まで、ストレートに走ったら4時間ぐらいだろう・・・さーて、余る時間をどうするか・・・まっ、走りながらオイオイ考えましょ。(^_^;)

 で、肝心の天気なのだけれど、起きた時は曇りだった・・・が、天気予報によると雨らしい・・・(-_-;)

 無駄かもしれないけれど、降り出す前に「えりも岬」に到着したいので9時半に出発する事にした。
#単に、宿でやる事がなくなっただけという話も。(^_^;)

 広尾町のガソリンスタンドで補給して国道236号を南下、えりも岬を目指す。ずーと海沿いの道路なのだけれど、工事の多い事ったら・・・信号機付きの片側通行区間が何箇所もあった。
 あぁ、それに、波が結構高くて、シブキが車にかなりかかっているようだ・・・うぅサビるぅ。(T_T)

 えりも岬が近づいてきて、国道236号から外れて道道34号に入ったら、とても海沿いとは思えないような景色になった。
 海沿いなのに道の左右とも平原で牧場が広がっている。むぅ・・・なんか不思議な感じ。

先の左側に見えるのが「えりも岬」

 11時ぐらいに「えりも岬」に到着。有名な岬だから、さぞかし観光地状態になっているのかな?と思ったら、思ったほどではなかった・・・
 駐車場があって、みやげ物やが3件ほど、スピーカーからは「えりも」をテーマにした演歌とかが、駐車場全体に響き渡る音量で流れつづけており、なかなか哀愁をさそう。(^_^;)

 岬の展望台は、駐車場からしばらく歩く必要があり、私達もテクテクと歩いて岬の先まで行く。

 にしても、断崖絶壁のスゴイところですな。イー物見せてもらいました。

 駐車場に戻ってから、まだ昼前だったのだけれど、みやげ物やから香ってくる「しょうゆラーメン」のニオイが食欲をそそり、フラフラとみやげ物屋に食事に入る。(^_^;)

 「えりもラーメン」なるものを注文。出てきたものは、具に「つぶ貝」「岩のり」「こんぶ」が入ったしょうゆラーメン。こういうみやげ物屋で食べる食事等は、経験的に「あんまし美味しくない」というのが私的な感覚だったのだけれど、ここのラーメンはなかなかマトモだった。(^ー^)

 食事後、みやげ物を物色していると、「えりもビール」なる物があったので、3種類1箱の物を購入。さらに、じゃがいもから作った発泡酒「じゃがB」ととうもろこしから作った発泡酒「とうきB」も物珍しさに引かれて購入。川崎に帰ったらユックリ呑むとしよう。
#呑んだ結果・・・私的には「えりもビール」3種類の一つ「Apple Ale」はダイブ酸っぱくてちょっと敬遠したい感じ。他は美味しかった。

 みやげ物屋を出て、あらためて駐車場に止まっている沢山の車を見てみると、やっぱ、いろんな所から来てますなぁ。
#私も例外ではないけれど。(^_^;)

 さて、えりも岬を後にして、海沿いの国道を苫小牧目指して走る。

 様似、浦河、三石、静内を抜け、新冠町へ。ここで温泉があるので寄っていく。

 「レコードの湯」というらしく、看板のマークもレコード盤の形をしている。が、レコードで有名な街なのかどうかは不明。(^_^;)

 登別の温泉は、硫黄のニオイがプンプンする濁った温泉だったけれど、こちらは、硫黄のニオイもせず湯も透き通っている。体がヌルヌルするのは同じ。
 で、ここには、温泉の湯が3mぐらいの高さから落ちてくるコーナーがあり、落下場所の椅子に座って、湯の落下地点を背中や肩のコってるところにあわせると、気持ちイイのなんのって・・・
 たっぷり30分ぐらいは、ここに居座ってたか。(^_^;)

 温泉で気分もサッパリしたところで、また海沿いの国道を走り出す。

 にしても雨がどんどん強くなる。まいるなぁ。(-_-;)
 雨が降ってなければ、門別の牧場でウマにでも乗りたかったのだけれど、こんな雨ではねぇ・・・
 というわけで、門別は通過。

 で、鵡川町。
 ここでは日本で唯一、本物の「ししゃも」が取れるところだそうで、事前にししゃもを売っている店を何件かピックアップしておいた。
#旬は10月末なのだそうだけれど、冷凍保存しているので1年中売っているらしい。
 が・・・私が持っている地図(スーパーマップル北海道道路地図)では鵡川町の拡大地図はなく、住所がわかっていても、それが何処だかわからない状態。
 電話番号は判っているので、店に場所を尋ねればイイというのもあるけれど、PHSのアンテナは立ってないし・・・(-_-;)
#公衆電話も見当たらないな・・・(^_^;)

 鵡川町と思われるあたりに到着したころ、ガソリンもなんとなく減ってきたし、ガソリンスタンドで道を聞こうと入ろうとしたら、そのガソリンスタンドの隣に、事前ピックアップしていた店のうちの1件「(有)船山商店」があった。

 で、店前に停めて店内へ。
 店のおばちゃんとししゃもについてあれこれ聞いたが、やはり、旬が10月末ということで、この時期では食べ応えのある大きいししゃもはもう品切れだったので、小ぶりのししゃもオスメスを、川崎の自宅と名古屋の実家に送ってもらう事にした。
#くやしいので、また旬の時期に電話で注文するつもり。(^_^;)
 ホントは、自宅分は持って帰るつもりだったのだけれど、冷凍でないと、1日ぐらいしかもたないというので、送ってもらう事に。(クール便)

 鵡川までくると、苫小牧まではもう30kmほどしかない。まだ午後4時だ・・・
 このままでは5時前には着いてしまうので、夕食を食べたとしても早すぎる。

 で、カミさんから「千歳空港に行こう」と提案があった。
 確かに、千歳空港なら苫小牧から20km程しか離れてないし、おみやげ物も沢山売ってるし、かなり有意義に時間をつぶせそうだ。

 千歳空港に行くには、今走っている国道235号の突き当たりを、右に曲がって国道36号に入れば行けるはず。

 というわけで「突き当たりで右」とだけ思って、なにも考えず走っていたら、いつのまにかフェリー埠頭の方の道に入っていた。(千歳空港とは反対(^_^;))
#むぅ、突き当たりなんてなかったぞ・・・じゃんじゃん降りの雨で看板を見落としたかな?

 で、地図を確認してUターン。千歳空港へ向かおうとしたとき、

 「なんか、窓が曇ってきたな・・・エアコンは・・・なんだ、オフになってるのか・・・」

 で、オンにしようと、スイッチに手を当てるが・・・

 「あゃ?」

 なんど押しても、スイッチがはいりまへん。(-_-;)

 「くぅ〜、こんなクソ土砂降りの時にエアコンが壊れなくてもイイのにー!」

 エアコンパネル表面を何度か軽く叩いてみたりしたけれど、直る気配は一向にない・・・単なる接触不良系のトラブルではないようだ・・・

 どんどん曇る室内。仕方が無いので、窓を開けて走る。
 走っているうちはイイのだけれど、このあたりは結構車どおりも多くて、それに伴って信号で軽い渋滞になっている所も多い。信号にひっかかると、開けた窓から容赦なく雨が降りこんでくる。(T_T)
 で、窓を閉めるとまた曇る。(-_-;)

 しばらくこれを繰り返していると、助手席の窓が閉まらなくなるというトラブルも発生。(T_T)
 どうやら、窓の下に付いているフエルト状の物が水分を含んで「抵抗」になっているらしい・・・
 手で引っ張り上げながら閉めればなんとかなるものの、くぅ〜、こんな時に起きなくても・・・ヽ( ´ー`)丿

 窓は開けれないし、窓はどんどん曇る・・・で、千歳空港行きは泣く泣く断念。曇った窓は、ハンカチで拭きながら、とりあえず苫小牧の国道36号沿いで見かけた回転寿司に入る。

 「ふぅ、最後の最後でトラブルとは・・・ここまでは調子よかったのにねぇ」

 で、とりあえず、トラブルの事は忘れて(^_^;)回転寿司を食べる。
 さすが海がちかいと、魚介類は新鮮ですなぁ。東京の回転寿司では食べられないようなネタも多く、どれも美味しい。

 食後、とりあえず、駐車場に停めた車に乗り込む。

 ダメとは思いつつ、エアコンのスイッチを入れてみる。と・・・

 「ピッ」

 あれまぁ、動くじゃないですか!(^_^;)
#原因は熱か?組み込みマイコンチップの熱暴走も考えられるし、電源ICも怪しい・・・
#雨で、ずっとスモールつけてたから、パネル表面はだいぶ熱くなってるし・・・

 とりあえずは、窓の曇りからは開放された。
 でも、またいつ再発するとも限らないので、千歳空港は諦めることに。
 で、どこで時間をつぶすか・・・

 カミさんが回転寿司に入る前に、国道沿いに24時間営業の「健康ランド」を見かけたという。
#よく見てるなぁ。
 というわけで、健康ランドへGo!

 本日2度目のお風呂です。(^_^;)
 たっぷり1時間ぐらい入浴した後、「健康ランド」内にあったマンガコーナーで8時半まで時間をつぶす。
#北海道まで来て、マンガで時間をつぶす事になろうとは思いもよらなかった。(^_^;)

 出ようと、着替えていたとき、PHSが鳴った。
 シャマルにお乗りのSatoさんからだった。

 Satoさん「いまどこですか?」
 私「苫小牧の健康ランドです。30分ぐらいで港に着くと思います」

 さて、私が、今回の北海道旅行に「大洗−苫小牧航路」を選んだのはなぜか・・・
 ネットで知り合ったSatoさんがこの航路の「さんふらわあ」に機関士として乗ってるからなんですねぇ。(^_^;)
 行きは、別の「さんふらわあ」だったのだけれど、帰りはSatoさんが乗っている船との事だったので、乗船前にお話でもと。

 にしても、相変わらずのジャンジャン降りだ。フェリー埠頭まで走り、ターミナルビルで乗船手続きを終えてから、Satoさんの携帯に電話。

 「今、乗船手続きが終わりましたぁ、ターミナルビルの待合所にいます」

 Satoさんは10時まではお休み時間だというので、それまで待合所で車談議をする事に。
 お話を聞くと、いやぁ、シャマルも結構大変なんですねぇ。

 さて、10時も近づいて、Satoさんがお仕事に戻られて、「出港は11:45だから、まだ車のところに行くには早いな」と思っていたら、
#行きは、車を船に入れれたのは出港の1時間ぐらい前だったから・・・
 じゃんじゃん降りの外を見ると、なんとまぁ、もう車が動いてるではないですか!
 あわてて、車のところまで行って、係員の指示に従う。
#まだ出港まで2時間近くあるのに・・・早いなぁ。

 で、誘導され、船内に入る。行きは、入ってすぐのあたりに停めたのだけれど、今回は、なんか立体駐車場を降りるようにグルグル船内を回って、たどり着いたのは、一番船底の貨物スペースだった。
 途中、切り返すときなど、係員の人は、「イッパイまでハンドル切って!イッパイまで!」と、やけに「イッパイまで!」と強調するのだけれど、どうやら、この車が、そんなに小回りがきかないことが理解できないらしい・・・
#って、普通そうだよね、こんなに全長が短い車(4130mm)だったら、もっと小回りがきくと思うかも。(^_^;)
 これでも一応、イッパイ近くまで回してるんです。m(_"_)m

 で、停車したら、しっかりサイドブレーキをして、ギヤを入れて停める。

 部屋に入って、ビールで一息つく。

 「ふぅ」

 これから、また20時間・・・長いな・・・とりあえず、夜も遅いし、寝まっす。