2000/02/27
一昨年の「MASERATI DAY」でマセラティを廃車にしてから・・・ランチアテーマに乗りつつも、
「次はマセラティ」
と心に決めていた。
#し、このHPでも散々書いてましたね。(^_^;)
でも、いくら「決意」しても、お金がなくては話にならない・・・
前の222SEは冗談でなく10年乗るつもりだったので、廃車にしたときは、車購入用の資金など全くない。
かろうじて使えたお金は、テーマの購入費に消えてしまった。(^_^;)
つまり、ホント、ゼロからのスタート。
廃車にしてから約一年、前の222SEのパーツを売り、テーマにはなるべくお金をかけず、ほとんど呑みにも行かず、遊びもせず・・・精一杯貯金してきた。
#ウソ度30%(^_^;)
また去年一年間は、「喪」として、反省の意味もあり、マセラティに関してどんなにイイ話があっても断ってきた。
#買うお金が十分貯まってなかったってのが主な理由だったりして。(^_^;)
そして今年、「喪」は明けた。\(^O^)/
お金はある程度貯まったし、幸か不幸か、3200GTが出た直後のマセラティフィーバーも下火になったようで、マセラティの中古相場は順調に下がっていた。(^_^;)
#この下がり方って結構不当だと思うんだけどなぁ・・・
でもね、あいかわらず・・・
「MTの弾がな〜いぃぃぃぃ(T_T)」
という状況は、3年前と変わってない。
#そりゃそうだ。(^_^;)
実のところ、ホントは前と同じ「222SE」をもう一度と思っていたのだけれど、あいかわらず中古車雑誌ではほとんど見かけないという状況を見るに、これはかなり絶望的だった・・・
#雑誌で見ないばかりか、前自分で乗ってた222SE以外、MTの222SEって現物を見たことない。ヽ( ´ー`)丿
となると狙いは、まだ数の出てる「222.4v」しかないか・・・でも、4vを買うには、まだ貯金が足りないのも事実。
喪が明けてから、一度4vの売り物を見に行ったけれど、やはり高くて買えなかった。(^_^;)
次の出物を待っていた、そんな2月のある日、安齋さんという方からメールが届いた。
「222SEのMTを手放そうと思っています。どうですか?」
と・・・(・o・)
「おおおっ、マジっすか?」
走行38000km、外装ソフトグレー、内装ブルー・・・
「内装がブ、ブルー?ってどんなん?」
と思ったのだけれど、とりあえずソレは置いといて、機関、駆動系の調子はかなりイイらしく、去年の5月に都内の某ショップで走行34500kmで購入したという。裏を取ると、確かに売ったときのその車の調子は良かったらしい、その上、各種ブッシュ類等を交換しており、購入してから5000kmも走っていない・・・
「どうして売ってしまうのか?」
理由が見当たらない。
メールでは「維持するのに疲れた」と書いてあったが・・・
で、今日、現物を見るため、「調布」に向かってテーマを走らせている私。
等々力コーンズで行われていた「マセラティフェア」を覗いたあと、目黒通りから玉堤通り、世田谷街道、狛江通りを抜け、調布へ・・・
休日の昼だから、メチャメチャ混むかと思ったら、ぜんぜん渋滞しておらず、等々力コーンズから30分ほどで着いてしまった。(当初の予定よりも1時間近く早く到着)
建物の入り口あたりにテーマをとめて、安齋さんの携帯に電話しようとしていたら、近づいてくる人影が・・・かなり確信めいた接近のしかただったので、おそらく安齋さんだと・・・
「はじめまして〜、山口です〜。m(_"_)m」
挨拶もそこそこに、車の停め場所に誘導する安齋さん。
建物でブラインドになっている角を曲がると・・・停まっておりました。ソフトグレーの222SEが・・・
早速、拝見させて頂きます。
外装・・・かなり綺麗です。
スプリングはノーマルのようです。
下から覗いてみると・・・ちょっとパワステラックのあたりの地面に、オイルの垂れたあとが・・・
そして、内装・・・
こんな色の内装、初めてみました。しかも皮の状態もイイ。
222系のシートは基本的に、サイドサポートがアルカンタラで、そこにシートベルトがあたるので、これくらい年数が経ってると、擦れて汚くなってるのが普通なのだけれど、それがほとんど無い!
コックピットに座り、クラッチを踏んでみる・・・
結構重い感触。踏む重さが奥に行くにしたがってちょっと重くなるような感覚なので、結構クラッチは磨り減ってるかも・・・
#クラッチ交換記録は無いとのことだし。
ボンネットを開けて、エンジンルームのチェック。
オイル漏れもなさそうに見える。
また、アイドル調整スクリュが結構奥まで入ってる状態だから、吸気系も綺麗な状態と想像できる。
そして、エンジンをかけてもらう・・・
「なんと安定したアイドリング!(・o・)」
タペットノイズも大きくはなく、左右バンクとも同じぐらいの音の大きさ。
手でスロットルを開けて、回転を上げてみるが、ウォータポンプ廻りからも「ガラゴロ」といった異音はせず、スムースに回転はあがる。
「ちょっと、走ってみますか?」
と、安斎さん。
まずは、助手席に乗り込み、安斎さんの運転でスタート。
「おおおっ!」
いきなり加速が激しい。(^_^;)
#やっぱこの加速感がたまらないっス。
しばらく走っている間にメータまわりを観察していたが、タコメータは正常に動いているらしい、電圧計は「ぴょこぴょこ」動いている。オルタネータが死にかけてるのか・・・はたまた別の原因か・・・
#オルタネータは、私がよく行っている水口電装のリビルト品をつけたばかりだという。
水温計は、70度ちょいの位置で安定している・・・もしかしてメータ針の位置がずれてるのか・・・それとも、あまりに冷却効率が良すぎて、サーモスタットが開いただけで温度が安定してしまうのか・・・
#72度でサーモスタットが開く。
でも、70度超えると電動ファンがまわりだしてるから・・・やっぱメータがずれてるんだろうな・・・(^_^;)
下道を走ったあと、多摩川大橋へ・・・直線で、前にも車はいない。
「ここぞ」とばかりにアクセルに力をこめる安齋さん。なかなか爽快であります。
橋を渡ったて裏道に入ったところで運転交代。シフトを1速に入れ、ゆっくり発進しようとするが、クラッチミートの位置が予想外に奥の方で、思わずエンストしそうになる・・・(^_^;)
1速へのシフトの入りは、気持ちシブい感じ。
住宅街の路地裏なので、結構道は細めな上、道もゼンゼンわかんないので、ゆっくり進行。ここでは2速までしか入らないが、2速も気持ちシブめ。入ってるオイルを聞いたところ、「オメガ」が入っているという。
広めの通りに出てから、先ほど渡った多摩川大橋を戻る。料金所を過ぎてから、ハーフスロットルで、5000rpmまでまわしてみるが、全開でなくともスムースに回る。
そして2速に入れ、全開・・・強力に加速してくれる。
#なかなかイイ感じじゃ。顔がユルんじゃう。(^ー^)
途中、3速、4速あたりにも入る事もあったが、やはり気持ちシブめであることには変わりなかった。
熱対策はなにも行われていないようなので、ステアリングを切ると当然のように「シュルシュル」音はする。(^_^;)
さて、エアコンを入れてみる。ボタンが全て反応することは乗る前に確認してあった。あとは効くかどうか・・・
風はぬるいというよりかは、ちょっとだけヒンヤリ・・・効いてるのか・・・はたまた外気が冷たいだけなのか・・・判断できず。
試乗にしては結構な時間ドライブして、元の場所に戻ってきた。
エアコンが気になる・・・ボンネットを開けて、コンプレッサが止まっているのを確認してから、エアコンオン。そしてエンジンルームを覗いてみるが・・・
「コンプレッサは回っていない・・・(-_-;)」
念のため、「ECON」になってないことを確認して、温度設定を「Lo」にして、再チャレンジ・・・
「やはり、コンプレッサは回っていない・・・(-_-;;)」
さらに、エンジンルーム内のヒューズ、リレーをグリグリしてみる・・・
「ぜんぜん、コンプレッサは回っていない・・・(-_-;;;)」
そう簡単には直りそうもない感じ・・・どうしたもんか・・・
と、車自体は好調な事と、オイル漏れ、エアコン他の不具合を確認した上、商談に入る。
が、私的には、もう「買う」気になってる。(^_^;)
あとは、自分の出せる金額の範囲で折り合いがつくかどうか・・・
・・・商談中・・・
話がまとまりました。私的にもなんとか金額の範囲内で合意することができました。
名義変更は、3月の最終週あたりをめどに、お互い準備をすすめるということで、あとの詳細な事はメールで話し合う事にした。
話している間、どうしても聞いておきたい事があった。
「どうして、売ってしまうんですか?」
安齋さんは自分の222SEを溺愛しすぎてしまったのだという。
この車の事をよくしらない、人を車に乗せる時など、注意点をいちいち説明しなきゃならないことや、同乗者が行う車に対するちょっとした行為が気になってしょうがないのだという。
たしかに粗暴な人を乗せなければならないようなとき、ドアノブひとつとっても、ロックされてる状態で引っ張られれば壊れるような車。そんな人を乗せる時には、それはもう溺愛していれば気疲れするのも当然かもしれない・・・
大事にさせていただきます。でも甘やかしたりはしません。
調布からの帰り道、稲荷大橋がメチャメチャ渋滞でなかなか橋を渡れなかったのだけれど、顔はユルみっぱなし。(^ー^)
はやく、名義変更の日がこないかなぁ〜。
#クリスマスを待つ小学生状態ですな・・・(^_^;)