1998/08/23
私の車は、買った直後に気がついたのであるが、エアコンをかけても後席用の噴出し口から風が出てこない。(-_-;)
なので、この季節、長時間後席に座る人間はツライかも。
来週の大学サークル合宿には、去年と同じように後輩を乗せていくことになっている。
去年の合宿の時も乗せていったけれど、去年はそもそもオーバーヒート気味でエアコンをかけれる状態ではなかったので、後席の人間に限らず、運転席の私も暑かった。(-_-;)
今年は、一応の熱対策はしてあり、道中はエアコンを効かせて行くつもりなので、このまま後席用の噴出し口から風が出ないままだと、ちょっと後席の人間がかわいそうかなぁ、と思い、なんとかすることにした。
#あぁ、なんて後輩思いの私。(^_^;)
今日は、朝から夏らしい晴れ、車内での作業は大変な暑さが予想される。(-_-;)
が、「どうせどこか詰まってるだけだろう」と思って安易に作業開始。
「うげぇ、あづいぃ〜。」
まだ午前中だったけれど、車内は蒸し風呂状態で、すぐに汗が体中に流れる状態。(-_-;)
汗をタオルで拭きつつ、バラしにかかる。
まず、運転席と助手席の間にある小物入れ(肘掛?(^_^;))の中を取り外してみると(はまっているだけでネジは無い)。後席への風通路が確認できた。
次に、灰皿を取り外し(これも2本のツメでとまっているだけでネジは無い)、シフトノブとシフトノブカバーを取り外すと、風通路はミッションのところでミッションの両側を通るように分岐しているのが確認できた。
その先は、カーステやエアコンパネルのあるセンターコンソールパネル内にあるようなので見えない。(-_-;)
しょうがないので、カーステとエアコンパネルも外す。(^_^;)
二つに分岐している風通路はそのまま冷風の発生源であるエバポレータのケースにささっていた。
これで後席用の噴出し口への風通路の全貌が見えたわけだけれど・・・
「ほんとに、この構造で詰まってるのかなぁ?」
後席の噴出し口からは、風が「全く」こないので、よっぽど強力に詰まっているか、そもそも「元(エバポレータケース)」から風が送られてないか・・・
#この構造で、全く少しも風が出てこないのは、詰まりじゃないような気がするが・・・
どちらを確認するにも、センターを通る風通路を外さなければならないので、取り外しにかかる。
風通路だけ取り出せればイイのだけれど、どうやら、周りの皮の部分まで全部一体になっているようで、結構大作業になりそう・・・(-_-;)
イロイロと固定しているネジを探した結果、周りの皮の部分は、小物入れ(肘掛)のしたに2本、シフトノブの前に1本、前方のカーペットに隠れた部分の両側に1本づつ、計5本のネジで固定されていた。
これらのネを外すと、前後に少し(3cmぐらい)動くようにはなったけれど、サイドブレーキがジャマで取り外すことができない。(-_-;)
サイドブレーキまでは・・・ちょっと外したくないなぁ・・・
#もとにもどせなかったら「ヤ」だし。(^_^;)
というわけで、とりあえず限界まで(でも3cm)後ろにずらして、エバポレータケースのところを外してみることにした。
やはり3cm程度では簡単には抜けないのであるが、風通路の材質が柔らかいプラスティックだったので、ちょっと力を入れて、根性で引き抜いた。(^_^;)
すると・・・
「むぅ、蓋がしまっているではないか・・・」
指で蓋を押してみると、ちゃんと開くので、蓋が固定されているのではなさそう。
ためしに、エアコンパネルだけ取り付けて、エンジンはかけずに風を出してみると・・・
「むぅ、やっぱり開かん・・・これでは後席に風が行くわけないわな・・・」
と思ったら、風向きがフロント窓向けになっていたので、前からも風が出てなかった。(^_^;)
パネルの風向きボタンで風向きを「前」にしてみたが、風向きが変わらない、「足元」にしてみても変わらない・・・フロント窓固定になってしまった・・・(-_-;)
#「ピッ」と音もして、パネル表示上は切り替わっているのだけれど・・・
「うぇぇ、また壊してしまったかぁ?(T_T)」
エアコンのスイッチを切って、エアコンパネルのコネクタをはめ直して、再度挑戦・・・が敗退。(-_-;)
#単に接触不良ではない感じ・・・(T_T)
「エアコンパネル内のコントローラが暴走してるのかなぁ?エンジンかけたら、リセットされるかなぁ」
と、藁をもつかむ思いで、エンジンをかけて操作してみると・・・ありゃ不思議。なにごとも無かったかのように、風向きを変えることができるようになった。(ホッ)
が、やはり、風向きを「前」にしても、「足元」にしても後席用の蓋は開かない・・・
「う〜む、また接触不良なんかなぁ・・・(-_-;)」
#もはやパブロフの犬。(^_^;)
と、助手席側足元左のカーペットを外して、エバポレータ周辺を見てみるが、
「らしい配線はないなぁ、モータが壊れてたらどうしようもないなぁ・・・」
とか思いつつ、とりあえず昼飯も食いたいし、家に帰って整備マニュアルを見てみることに・・・
エアコンのページを見てみると、
「なぬ!?蓋の動力源が電気じゃない!?」
てっきり、モータか電磁コイルで蓋を動かしてると思っていたのだけれど、動力源は「エンジンの負圧」らしい。
どうりで、エンジンかけないと、風向きが変えれないわけだ・・・納得。
#また条件反射的に「壊した」かと思ってしまった。(^_^;)
後席用の蓋は、全席用の蓋と同じ配管から分岐しているようなので、風向きを「前」とか「足元」にすれば開くはず。が、私のは開かない・・・配管が外れてる・・・のか?
構造もわかったところで、昼食後、再び駐車場へ。
「配管」を主に、助手席の足元からさっきと同じところを見てみると・・・ありました、エバポレータケースから出てすぐ宙ぶらりんになっているゴムホースが。
「さて、これはどこに繋がるのかな?」
外れているゴムホースの長さは15cm程度なので、その届く範囲で見てみると、
「ん?なんじゃ、これは?」
いかにも、配管をカットして塞ぎましたといわんばかりの、先にネジが突っ込んで塞いであるゴムホースがあった。
#どうやらこれに間違いなさそう。
このネジで塞いであるゴムホースははずして、代わりに宙ぶらりんになってるゴムホースを接続。
エンジンをかけて、風を出すと、後席用の蓋もちゃんと開いて風が出てきた。\(^o^)/
結局、後席用の噴出し口から風が出てこなかったのは、壊れていたわけでもなんでもなく、単に回路が殺してあっただけであった・・・にしても、なんで、殺してあったんだろう・・・あの配管を殺してもその先には後席用の蓋しかないはずだから不具合が発生するとは思えないんだけどなぁ・・・疑問だ。
なんにしても、これで後席でも快適な風を受けれるようになった。もしこれで不具合が発生したら、また元に戻せばイイや。(^_^;)
というわけで、バラしたパネル他を全て元にもどして、後席の噴出し口からも風がちゃんと出ることを確認して。作業を終了した。
にしても、暑かった。かいた汗で消費した水分は、ビールで補充したのは言うまでもない。(^_^;)