1999/05/03
今日は、マセ乗り仲間と会うことになっているのであった。
目的は・・・2.8L/3バルブ系各種マセのECUのROMデータを吸い上げること・・・ムフフ。
先日から我故222SEのROMを解析していて、イグニッション系はマップのアドレス、どの部分が何回転に対応しているか等、あらかた解析できているのだけれど、インジェクション系はさっぱりな状態・・・(-_-;)
#ありえないアドレスにサブルーチンコールしてたりするし・・・(-_-;)
なので、「マセはMTとATでROMデータが違う」というコンイタ、MCOJ双方からの情報から、
「ECU本体はいくらなんでも、同じでしょ」
と想像し、
MTとATで変えてあるとすれば、
点火タイミングマップと燃調マップしか、私の想像力では考えられないので、MTのROMとATのROMを比較すれば、今のところさっぱりわからないインジェクション系の解析の足がかりになるかも・・・と、マセ仲間にお願いしたのだった。
集合時間は、午後1時にオートウェーブ晴海店。
ただ、今車が大修理中の222E玉川さんの家によって私のテーマで一緒に行くことにしていたので、事前に作業場所も確保したいし、早めに家を出ることにした。
玉川さんの家に朝10時半のつもりで、家を9時半に出たら、
「あれま、道がスカスカ。(^_^;)」
GWだから混むかとおもったら、逆にいつもより空いていて、五反田の玉川さんの家には10時過ぎには到着してしまった。
そこから玉川さんを乗せ、今日の作業場所について話をすると、玉川さんから、
「品川埠頭なんてどうですか?」 と
聞けば、品川埠頭は週末の夜などは、ゼロヨンに使われているような場所らしく、昼間は閑散としており、車どおりも少なく、ずっと駐車して車イジりをしても大丈夫のような場所らしい・・・
一応、下見もかねて、品川埠頭に行ってみることに。
到着してみると、そこは、「ひろ〜い道」が、「ま〜っすぐ」に伸びてる。
#ゼロヨンしてくれといわんばかり。(^_^;)
路肩も広く、ここならば長時間駐車して車イジりをしても誰にも迷惑をかけずに済みそう・・・
作業場所も確保できたところで、晴海のオートウェーブに向かうが・・・まだ時間的に早い。(-_-;)
昼食がてら、月島のマクドナルドで時間をつぶしてから、オートウェーブ晴海に向かった。
到着したのは12時半ぐらいだったけれど、駐車場には白のカリフがあり岩城さんが既に来ているとわかった。
他の方はまだ到着していないように見える。
店の中でしばらく時間をつぶしてから駐車場に行くと、430の藤島さんが到着していてそのまま駐車場で話しつつあとの人の到着を待つ。
しばらくして、ギブリの亀井さん、スパイダの梶原さんが到着して、しばらく私のテーマの前で話しているときに、テーマのフォグライトを見ていた藤島さんが、「コレってマセのと同じですか?」と。
確かに、テーマのフォグライトは、形状が222SEや後期型の430に付いているフロントバンパー埋め込みのフォグに良く似ている。
藤島さんの430は93年式なので埋め込みフォグがついているのだけれど、430に戻って確認してみると、「同じでした」との事。
#デトマソ時代のマセなのに、部品共有って結構してるもんなのね・・・(^_^;)
その直後・・・藤島さんが、
「コレ、なんかグラグラしてませんか?」
と左のフォグライトを指す。
確かに、フォグライトのレンズ部分の下側が外れていて、上部分だけでなんとかくっついている状態になっていた・・・
「ネジでもはずれたのかなぁ・・・」
と見てみるが、ちゃんと固定されている上部にも、レンズを固定しているらしきネジは見当たらない・・・(-_-;)
外れかけてるレンズを引っ張ると、いともかんたんに上側も外れて、レンズがとれた。(^_^;)
「なんじゃコレ、貼り付けてあるだけ?(・o・)」
むぅぅぅ、フォグランプのレンズは、ガラス製で結構重たいのに、ネジとかで固定されてなくて、単にフォグランプ本体に貼り付けてあるだけの構造らしい・・・(-_-;)
#同じフォグって事はマセのもだよね・・・
この場ではどうしようもないので、外したレンズはトランクにしまって、後日修理することにした。
等とやっている間に、222Eの勘山さんが到着して、6台で品川埠頭に移動した。
さて、ここからが今日の本番作業。
シガーソケットから100Vをとるためのアダプタ(秋葉原のジャンク屋で新品2500円)をセットし、そこに、ROMライタと、制御用ノートPCのACアダプタを接続。ノートPCは、今や骨董品の初代ThinkPadの220。
CPUは386だし、メモリも2MB、HDDは80MBしかないので、Windowsなどは動きはしないけれど、ROMライタの制御ソフトはDOS用なのでこんなロースペックのマシンでも全く問題なし。(^_^;)
これで、吸い出し準備完了。
まずは、藤島さんの'93/430(AT)から、ECUを外してもらって、蓋をあけROMを抜き出す。
インジェクション系は、私のと同じ型名(IAW04C/08)だけれど、イグニッション系は末尾のアルファベットが違った。私のはMED602F、藤島さんの430はMED602G・・・。
と・・・私のも良く見たら、スポンジが植上から張ってあって、大部分の文字が隠れている側面に張ってあるシールには「・・・2G」と書いてある・・・。
むぅぅぅ、ECUケースの刻印はMED602Fなのにシールは「G」・・・「バッタもん」か?(^_^;)
ざっと基盤を比較したところ、使用してるチップも同じだし、抵抗の配列も同じ、プリントパターンも同じに見える(多層基盤だから中まではわからないけど(^_^;))・・・やっぱハードは同じかな・・・
で、ROMデータの吸出し。ROMをROMライタにセット、読み出し操作をして30秒ほどで読み込みが完了する。
これを、インジェクション系、イグニッション系と2回やる。
ザっと、イグニッション系のROMの中を見たところ、すぐに明らかな違いが発見された。
藤島さん430のROMには点火タイミングのマップが2箇所ある・・・私の故222SEのは1箇所・・・(・o・)
#むぅぅぅぅ
続いて、岩城さんの'90/カリフ(MT)。
同様にECUからROMを外して吸出し。
ECUの型名は、インジェクション系がIAW04C/07、イグニッション系がMED602C。
また、イグニッション系のROMの見てみると、マップの内容が明らかに違う・・・圧縮比が違うから当然なんだろうけど・・・このデータは解析に大きく役立ちそうでちょっと嬉しい。(^_^;)
次に、勘山さんの'89/222E(MT)。
ECUの型名は藤島さん430と同じ、インジェクション系がIAW04C/08、イグニッション系がMED602G。
やはり、点火タイミングのマップは2箇所あった・・・
最後に梶原さんの'89/スパイダ(AT)。
やはりECUの型名は、藤島さん430と同じ、インジェクション系がIAW04C/08、イグニッション系がMED602G・・・点火タイミングマップも2箇所・・・やっぱ、私のだけバッタもん?(^_^;)
ホントは、今日集まった全てのマセのROMを吸出したかったけれど・・・タイムアップ。もはや夕方です。他の方のはあきらめました。
#時間経つの速すぎ・・・
私がもくもくとROMデータを吸い出している間、藤島さんは各車のセンサのデータを取っていた。藤島さんのご好意で、そのときの測定データを載せさせていただきます。(値は各車の平均です)
スロットルポジションセンサ(全開時) | 42.97Ω |
スロットルポジションセンサ(全閉時) | 627.14Ω |
水温センサ(90度) | 0.275KΩ |
IGコイル一次側 | 0.32Ω |
IGコイル二次側('89以前) | 4.09KΩ |
IGコイル二次側('90以後) | 5.22KΩ |
※スロットルポジションセンサは3端子のうち上側2端子間の抵抗値
なんか調子が悪い時の参考になるかと思います。
#特にスロットルポジションセンサの値など・・・
IGコイルですが、'89以前と'90以後で形状が違うのは気がついていましたが、二次側の抵抗値が'90以後は大きくなっている(つまりコイルの巻き数が多くなっている)ところをみると、より強力な火花が飛ぶタイプになっているってことですかね・・・
#'89モデルの方は'90以後のIGコイルを即ゲットか!?(^_^;)
さて、夕方になり、集まった皆さんは、これからどこかで夕食に行かれる様子だったのだけれど、今日は夕飯は家で食べるとカミさんに宣言してしまっていたので、私はココでお別れ。玉川さんも用事があるとの事で、玉川さんと帰路についた。
その帰り道で気がついた・・・
「あぅ、せっかくデジカメ持って行ったのに、マセの写真を1枚も撮ってない・・・(-_-;)」
というわけで、私のHPには写真・・・無いッス。(^_^;)
このときの写真や、その後のお食事の様子は、スパイダの秋山さんのHPにありますので、そちらをご覧ください。
家、帰ってから、夕飯を食べつつ、テレビで天気予報を見ていると・・・明日は一日雨だという・・・(-_-;)
「やばいっ!フォグランプがむき出しのままだ!」
夕食後、寝そべりようダンボールを持って、駐車場へ向かう。
懐中電灯で照らしながら、フォグランプの裏側を覗きこむと、ナット3つで固定されているようだ・・・
配線のコネクタを外し、ナット3つを外し、フォグランプを家に持ちかえる。
#意外とアッサリ外れてよかった。(ホッ)
明日は、コイツをなんとかしなきゃねぇ・・・(^_^;)