「ROMライタの入手」

 ROM内のデータを解析するにも、解析後書き換えたデータをROMに書きこむにも、ROMライタがいる。
 ROMライタにもピンからキリまであって、完成品だと安くても3万、高いのだと10数万というのも珍しくない・・・
 ビンボな私がこんな高い機器を買えるわけもない・・・高いのは、それ単体でROMの複製ができたり、データ編集ができたり、いろんな種類のROMが焼けたりと・・・多機能なため高価なのだ・・・と思う。(^_^;)

 でも、私が必要なのは、対象はEPROMで、それも2764と27128の読み書きができればそれでイイ。単体で複製なんてできなくてもイイし、データ編集はどうせPC上でやる。
 こんな私にピッタリなROMライタ、それが、秋月電子からキットで出ている「AKI-80制御ROMライタ」(9000円)。

 これは、PC(PC-98かIBM-PC/AT互換機)のシリアルポートと接続して、EPROMを読み書きする物。読み書き可能なEPROMの種類は、「2764」「27128」「27256」「2864」の4種類限定。
#ちょっとの工夫で2708-2732もイケるようになると思うけど・・・

 私に必要な条件は揃っていて9000円という、完成品ではありえない値段。

 「コレを買うしかないでしょ。(^_^;)」

 キット内容には電源が含まれていないので、別途15v程度の電源を用意する必要があるけれども、こんな電源ならば同じ秋月電子の店頭に、数百円でゴロゴロしている。

 作ってみた感じでは、部品点数はちょっと多いものの、調整個所もなく、テスター以外に必要な測定機器も必要無く、秋月電子のキットの中では、かなり難易度が低い部類にはいると思った。
#正直、ハンダ付けするだけで完成します。(^_^;)

 キットにはケースなんかも当然のように付属していないので、かっちょ良くケースに収めたい人は大きさのあったケースを別途購入する必要があるのだけれど、私は、めんどくさがり屋なので基盤むき出しのまま使っている。(^_^;)

 このROMライタは単体で、ROMの複製、比較、消去済みチェックができるけれど、PCで制御してROMデータの読み出し、書きこみを行うのがメインだと思う。

 ROMライタ付属のソフトウェアは、PC-98用とIBM-PC/AT互換機用が付属し、いずれもMS-DOS上で動作する。シリアルポートがあって、MS-DOSが動けば結構なロースペックなマシンでも動作するようで、私は、今となってはかなり骨董品のIBMのThinkPad220(CPU:i386SL-16MHz/Memory:2MB/HDD80MB)に接続して使用している。

 読み書きの時間は・・・だいたい、27128で30秒ぐらい・・・とはいっても計ったわけではないので、気持ち30秒って事で・・・
 ちなみに、大部分はROMライタ−PC間のデータ転送時間なので、PCがハイスペックになったからといって書きこみ時間は1秒も速くならないので念のため。(^_^;)

 EPROMへの書きこみは、中身が空である必要があるので、一度書きこんだEPROMに再書きこみを行いたい場合は、書きこんだデータを消去しなければならない。
 消すには、EPROMのガラス窓に紫外線をあててやるのだけれど・・・太陽の光では簡単には消えてくれないらしい・・・(^_^;)

 EPROMの中身を消すには、ROMイレーサーなる物を使います。私は、これもROMライターと同じく秋月電子で購入。5800円なり。こちらは完成品です。(^_^;)