2006/01/09
燃費が悪いのだ・・・
私は、基本的に土日しか車に乗らないし、乗ったとしても近所のスーパーに買い物に行く程度なので、場合によっては一度満タンにしたら3ヶ月ぐらい無給油という事もあるのだけれど、このところの燃費は、3km/Lといったところ。
この前年末年始に実家に帰った時は、行きが8km/L、帰りが7km/Lと、さすがに(比較的)マトモな数字だったけれど、普段は3km/L・・・やっぱ悪いよなぁ。
昔は、4km/Lぐらいは走った記憶があるので、以前より悪くなってるように思う。
私の住んでいるあたりは、平日休日限らず日中は結構渋滞していて4速に入る事はまず無いし、近所のスーパーまでは、車で10分ぐらいなので、暖機時間の比率が結構高いのも燃費が悪い原因だとはわかっている。
でもね、最近、排気ガスが黒いのよねぇ・・・ボディの色が黄色くなってからわかったのだけれど、走行中にかなり黒煙のツブを撒き散らしているようだ。
というのも、走ると、ボディのテール面に「黒いツブツブ」が付着するのよ〜。
これまた、このお掃除がメンドーなんよねぇ。(-_-;)
#雑巾で拭けばキレイに取れるんだけど。
排気ガスが黒いって事は、やっぱ、燃調が濃いって事ッスかねぇ。
だから燃費も悪くなったのかも・・・
今日は、このあたりの調査と考察に時間をかけます。
う〜ん、燃調が濃いって事はどういう事か・・・
私の車はインジェクション車なので、インジェクタから噴射された燃料の量で燃調が決まる。
インジェクタは、単なる「弁」でしかないので、燃調が濃いって事は、
1)インジェクタにかかっている燃圧が規定より高い
2)インジェクタの開弁時間が長い
3)インジェクタから燃料が漏れてる(イカれてる)
の3つが原因として考えられる・・・と思う。
楽なところから考えていくと、(1)については、これを掘り下げると、
1)インジェクタにかかっている燃圧が規定より高い
→燃料ポンプが規定以上の出力で動いている
→燃圧レギュレータがイカれている
になるかと思うのだけれど、燃料ポンプは純正だし、壊れて回らなくなる事はあっても、「いつもより余計に回っております」なんて事はないだろう。
あと、燃圧レギュレータについては・・・壊れてるかもしれないけど、燃圧計持ってないから、チェックのしようが無いのよねぇ・・・
#買おうかしらん。
というわけで、仮に「正常」って事にする。(^_^;)
次に、(3)についてだけれど、
インジェクタの弁が閉じているにもかかわらず、燃料がポタポタと漏れる可能性はあると思う。実際、国産車とかのインジェクタのチェック項目には「漏れ量」という項目もあるようだし。
6本のインジェクタが全部漏れまくり・・・って事はないだろうから、これはプラグをチェックすればわかりますな。
ってー事で、プラグを6本とも外して確認すると・・・全部「真っ黒」です。(-_-;)
#いや〜ん。
全部真っ黒って事は、全部濃いって事で、少なくとも1本だけ漏れてる・・・という事態ではなさそーだ。というわけで、(3)の可能性は無しって事で。
#プラグは、金ブラシで磨きまくって、元に戻した。
#あぁ、サンドブラストが欲しいなぁ。
で、メンドーなのは、(2)なのだけれど・・・
インジェクタの開弁時間は、インジェクションECUによりコントロールされてるわけで、開弁時間(イコール燃調)をコントロールする元の情報となっているセンサは、
a)スロットルポジションセンサ
b)水温センサ
c)吸気温度センサ
d)バキュームセンサ
e)O2センサ(ラムダセンサ)
f)カム/クランクシャフトセンサ(エンジン回転数)
となっている。
仮にインジェクタ開弁時間が長くて燃調が濃くなっているのだとしたら、なんらかの原因によりECUが燃料を増量するシチュエーションに見えてしまっている事だと思う。
通常より燃料が増量されるシチュエーションとは・・・
・加速時
・暖機時(水温が低い時)
・通常時且つ、O2センサで「燃調が薄い」と出力された時
かなぁ。
となると、関連しそうなのは、スロポジセンサ、水温センサ、バキュームセンサ、O2センサですかね。
で、正直言って、燃費が悪いだけで、決して調子が悪いわけではなく、アイドリングも安定しているし、加速も吹けあがりも悪くない。仮にセンサが原因だったとしても、完全にイカれているわけではないんだろーな・・・きっと。
どのセンサも結局調べなきゃいけなさそうだけど、ここは一発手始めに、O2センサを疑ってみる。
なんでかというと、222ではないけれど、つねにリーンを示す出力になるようにO2センサがイカれて、燃費が激悪になったという例も、Webサイトで偶々みかけたので。(^_^;)
あと、222系でO2センサがついているのは、輸出仕様のみのようで、サービスマニュアルにはECUのどこにO2センサがつながっているかとかの情報が無いので、それを調べておきたいというのもある。
なんで輸出仕様だけにO2センサがついているのか?
O2センサは、理論空燃比14.7:1の状態を境に、出力電圧が変化する。
ECUはこれを読み取る事によって、今の燃料が濃いのか薄いのか判断することができるので、空燃比の調整が行える事になる。
理想的な空燃比で燃料を燃やさないと、有害物質がより多く排出されるようなので、
やっぱ、環境対策なんですかねぇ。
O2センサのザックリとした役割は理解しているのだけれど、細かいことがよーわからんので、まずは、O2センサ自体についてWebで調べてみる。
どうやら、O2センサには、ジルコニア式とチタニア式の2種類が存在するらしい。
また、それぞれの特性は、ジルコニア式が酸素濃度に対して0〜1vぐらいの範囲(0vに近いと燃量が薄い、1vに近いと燃料が濃い)で電圧を自ら発するのに対して、チタニア式は酸素濃度に対して抵抗値が変わるものらしい。なお、世の中ではジルコニア式の方が多いような感じなので、222はきっとジルコニア式だろーな・・・と推測して進める。
んで、222を軽くジャッキアップして、ひょいっともぐってO2センサを見てみると、センサから出てる線は赤、白、黒の3本。
#O2センサは、触媒の手前のエキパイについてます。
#ついでにはずして、金属ブラシで磨いたのはいうまでもない。
3本線なのでヒータ付きのようだ。
#O2センサは400度ぐらいにならないと正常に動かないようなので、冷えた状態からセンサが正常に動かせるまでの時間を短くする為にヒータがついているものもある。
さて、このO2センサの動作状況を確認したいのだけれど、O2センサがECUのどこにつながっているのか?
なんせ、サービスマニュアルにはO2センサのことは書いてないので自分で調べるしかない。
助手席足元左側のインジェクションECUをはずして、コネクタをバラして接続状況を配線図と見比べてみると、ECUコネクタの2番ピンは配線図では何もつながっていないのだけれど、実際には黒色の線が繋がっている。その線を追ってみると、ECUコネクタの根元からすぐのところにある、橙色の線に3ピンのコネクタで繋がっている。。このコネクタは配線図にも載っていない。
コネクタのブーツをめくって配線の色を見てみると、「赤」「白」「黒」、そしてこの白の線はECUコネクタのアースラインに、赤の線どこに繋がっているか判らなかったが、きっと電源ラインだろう。
どーやら「ビンゴ」くさい。
さて、とりあえずECUは戻して、エンジンかけて、テスタで様子を見てみる。
まずは、ヒーター用の電源線と思われる3ピンコネクタの白と赤にテスタをつないで電圧を測ると、「約12.5v」で一定の値。こんなもんだろーな。
で、出力線と思われる白と黒にテスタをつなぐと「約0.5v程」で値は多少ブレてる。う〜ん、なんかコー正常くさい。
なんとなく、テスターだとハッキリしないので、オシロスコープで見てみる。
縦軸は1メモリ0.5v、横軸が1メモリ10秒で左端がエンジンをかけた時間。
#すでにエンジンは暖まっている状態。
エンジン始動後、だんだんと出力電圧が高くなって、10秒程で0.5vぐらいに安定しているのがわかる。
んが、ちょっと予想外なのよねぇ・・・この波形。
測定器で有名なpicoテクノロジのサイトに、車のデバイスの各種信号波形を載せてるページがあるのだけれど、ここのラムダセンサの波形を見ると、まさに、「波」の波形なのよね。
よく車の解説書とかで解説されているO2センサの特性とかを見ると、理論空燃比あたりで急激に電圧が変化するようなので、今回の測定波形のように、「約0.5v一定」なんて事にはならないと思うんですかねぇ・・・イカれてるのか?
で、この波形は、アイドリング(約1000rpm)で安定している状態から、約3000rpm固定で10秒ぐらい回して、それからフッとアクセルを戻した時の波形。
3000rpmぐらいのときは、0.7vぐらいまで電圧が上がっているので、少し燃調が濃くなっているのがわかる。で、アクセルを戻すと、急激に燃調が薄くなって、すぐに急激に濃くなっている。
きっと、アクセルを戻して、回転が落ちるまでは燃料カットの状態なので、燃調が薄くなっているのであろうし、そのあと急激に濃くなっているのは、アイドル付近まで落ちた回転をキープさせるために燃料増量していると想像するのだが・・・なんか正常臭い動きだな。
なんか、測れば測るほど、O2センサは正常っぽいよなぁ。むぅ、燃費悪の犯人ではないよーな。(-_-;)
ま、今まで知らなかった部分が知れただけでも良しとしますか。
で、作業を終えて、家に帰って、またWebで調べてみると、
こんなページを見つけた。
Just Lambda
#スゲー名前のサイトっすね。(^_^;)
ここに、222ではないけれど、Ghibli2.0のO2センサの型名が載っていて、それによると、チタニア式のようですな。(^_^;)
#きっと一緒だよね。
このUniversalの型名(11014T12)で、同じサイトのコノページを見ると、出力が0〜1vとあるので、ジルコニア式に特性をあわせているようだ。それに、この数値なら測定結果とも合う。
#このページのイラスト見ると、形から配線の本数・色まで同じなので、コレに間違いなさそう。
ちなみに、このサイトでの価格は、コネクタ付き(DirectFitって書いてあるらそう思ってる)で84.42ポンド、コネクタなしの汎用品で76.38ポンド。日本円で16000円ぐらいでしょうか。国産車の純正品で2万近くするのが普通である事を考えると結構安いっスね。
さらに、この汎用型名(11014T12)で、同サイトを漁ってみると、日産のZ32(300ZX)が、同じものを使っているようだ。
#TVRのキミーラ/サーブラウだと、コネクタまで一緒臭い。
情報ってのはあるところにはあるもんですなぁ・・・
このサイトには、純正部品のパーツ番号も書いてあって、先のZ32の型名から、ググってみると、さらにこんなサイトを見つけた。
NTK Oxygen Sensor Technical Attributes
ここには、車種毎にのO2センサのクロスリファレンスが載っていて、代替品を見つけるにはイケてる感じ。
さらに、ググっていると、ちょっと「イー」サイト見つけたかも。
ROCKAUTO.COM
O2センサとはゼンゼン関係ないのだけれど、車の部品屋さんのようで、MASERATIも扱ってる。
試しに見てみたら、222は出てこないけれど、1990年あたりで228/430/SPYDERがある。で、ちょっとハブベアリングを見てみたら・・・!!!
・フロントインナー $6.93 (コーンズ7620円、MIE$16.32)
・フロントアウター $5.92 (コーンズ6850円、MIE$16.32)
・リアインナー $7.99 (コーンズ9360円、MIE$28.85)
・リアアウター $4.88 (コーンズ7030円、MIE$28.85)
これを信じるならば・・・安すぎじゃん!
#コーンズとMIEの価格は、2003年当時のもの
#って、上記のほかに1つ「Rear Wheel;Outer;Tapered Cone $11.74」ってのがあるだけど、わからんなぁ。222のハブベアリングは全部テーパーベアリングなんだが・・・
ほかにも、オイルフィルタが$6.00とかだし。
#型名(PH3512)で検索してみたら、アマゾンとかでも扱ってるのね。($7.19だけど)
いやぁ、ここは使えそうだ。