2003/07/26

 すっかり作業が進んでいないヘッドOHですが、進まないのには理由があったのです。

 「飽きたから」・・・おっとと、違います。

 ネジなんスよ、ネジ。

 バラした時に外したネジは、洗浄液につけておいたのだけれど、もともと錆びていた部分はあるし、洗浄液に漬け過ぎて表面のメッキが落ちて下地メッキが見えているものや、錆びていなくても、表面のメッキが腐食して汚くなっているのもあるので、この際、新品にしたいと・・・
#ヘッドだけでなく、ついでに替えれるところは全部。(^_^;)

 必要なのは、

・ヘッド周り
 M8 60mm 2本 強度12.9
 M8 35mm 10本 強度12.9
 M8 35mm 10本 強度12.9(メッキ無し)
 M8 25mm 6本 強度8.8
 M8 15mm 6本 強度8.8
 M6 20mm 4本 強度12.9

・サージタンク周り
 M6 20mm 16本 強度8.8
 M6 15mm 1本 強度8.8
 M8 35mm 4本 強度12.9

・インマニ
 M8 25mm 12本 強度8.8

・サーモスタット周り
 M6 15mm 6本 強度8.8
 M6 10mm 2本 強度8.8

・ウォーターポンプ周り
 M6 35mm 20本程 強度8.8

・タイベルカバー
 M6 45mm 8本程 強度8.8

 うぅ・・・結構あるな・・・(^_^;)

 ただねぇ・・・マセのエンジンに多用されている六角穴付きボルト、通称「キャップボルト」は、近所のホームセンターに売ってない事は確認済み・・・
#売っている事は売っているが、種類も少なく、素材もステンレスばっかり。
#とても、上記必要な種類は揃わない。それに高い。(^_^;)

 というわけで、ネジ専門店を探していたのでありました。

 んで、ネジなんですが、この数週間というもの、調べまくりました。
 そもそも、なんでホームセンターで売っている「ステンレンスのボルト」ではダメなのか?

 以前、すずき@430さんから「ステンのボルトを使うと電食が怖い」という話を聞いたことがあり、その時は単に「あぁ、ステンはダメなのね」ぐらいにしか思っていなかったのだけれど、今、これは必要な知識なので調べてみると・・・

 [電食]:電位の違う金属同士を接触させると、化学変化により弱い方の金属が腐食する

 という事らしい。
 どうやら、アルミ合金でできているマセのヘッドとかにステンのボルトを使うと、ヘッド側のネジ穴が腐食されていくという事になるらしい・・・こりゃやっぱ使えんな。くわばらくわばら。

 ちゅーわけで、メッキされた鉄のボルトが必要だという事はわかった。
 でも、鉄のボルトはステンと違って、そのままだとすぐに錆びるので、表面にメッキが施してある。
 代表的なのは、

  ・ユニクロ(ホームセンターで最もよく見かける、ちょっと青みがかった銀色のやつ)
  ・有色クロメート(これも、ホームセンターで比較的よく見かける、金色のやつ、マセのエンジンに使われているのもコレ)
  ・ニッケル(小さいナベネジとかでよく見かけるちょっと光沢のある銀色、組み立てPCのネジなんかもニッケルかと)
  ・クローム(主に装飾用だそうで、トイレの配管とか昔の車のバンパーとか銀ピカのやつ)

 らしい。
 これとは別に、1号とか3号とか言うのもあって、バフがけしてあってピカピカになるのを1号メッキ、素材そのままにメッキするのを3号メッキと言うらしい。

 なので、例に挙げた、銀ピカの車のバンパーとかは、「クロム1号メッキ」となるようだ。

 んで、どうやら、クロームメッキが最も耐食性が高いようなので、できればクロームメッキのボルトが欲しいのだけれど、あんまり銀ピカになるのもアメ車みたいなので、バフがけされてない「クロム3号メッキ」のボルトが欲しいところ・・・
 とは言っても、オリジナルは有色クロメートなので、クロメートでもイイんだけど。(^_^;)

 んで、Webとかを探し回ったのだけれど、どこも基本的にどこも企業相手で、箱売りしかしてないのよねぇ・・・さすがに100本とか500本はいらない・・・それに欲しいのは1種類じゃないし。

 が、探し回った結果、個人相手にも1本からネジを売ってくれるネジ専門店を横浜は港北に見つけました。

 「富士鋲螺

 電話で確認してみると、

 「クロームのキャップボルトですか・・・普通サイズならあると思いますけど・・・」

 と、有るには有るらしいが、なにやら歯切れが悪い。
 土曜日も2時までなら営業しているというので、今日直接行って見る事にしたのだ。

 朝、9時ごろ家を出て、港北に向かう。場所を調べたら、ストレート横浜店のそばだったので道は知っている。
 30分ほどで到着し、駐車場に車を止め店内へ。

 店内といっても、自由に見れるような状態の店舗ではなく、いわゆる卸問屋だ。
 そこで、店員に「あのぉ、クロームのキャップボルトが欲しいのですが」と問う。

 店「クロームはないですね(キッパリ)」
 私「はひ?」

 いきなり玉砕です。(-_-;)

 私「じゃ、クロメートは?」
 店「クロメートも種類は少ないね、在庫があるのはニッケルだね」

 ・・・ホントはクロームが欲しかったが、どうやら専門店でもそうそう在庫している物ではないらしい。まっニッケルでもいっか・・・というのは心の中の言葉。

 在庫しているボルトの強度区分はニッケルで12.9、クロメートで10.9だそうで、とりあえず揃えれるだけニッケルで揃えてもらった結果、唯一「M8/15mm」だけがクロメートとなった。
#カムケース後ろ側の樹脂部品を固定しているボルト

 あと、M8とM6用のワッシャを100個ずつ買って、金額は全部で2200円程。
#これだけ買ってこの値段なら安いッス。さすが卸問屋!

 新品のボルトを見ていると、「あぁ、早くボルトを交換した〜い」って気持ちでいっぱいになる。明日にでも交換しよ。
#「ヘッドの組み立てが先だろ!」という話も・・・(^_^;)